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水上陽平の独善世界

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2014年07月の記事

全31件 (31件中 1-31件目)

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・286」

カルテ番号　な・10（7）翌日、約束時間に現れた院長は思ったよりも若かった。どうすればいいかと訊いたら、楽な姿勢で横になれればいいという。同じ姿勢が疲れたら、動いてもいいという。話はしながら出来るので、何でも質問してかまわないという。何だか話しやすい感じなので、千代はリラックスして横になった。そして、今までのいきさつを話した。「そうですか。急な出来事でしたね。自分ではそれほどでないと思っていても、やはり負担だったと思いますよ。心は意識する、しないにかかわらず嘘をつけます。行いも、表情も作ることができます。でも、肉体と氣は嘘がつけません。いえ、詳しくいえば、短い期間は誤魔化せますが、やがて現れてしまいます。不調はやはり負担だったせいだと思いますし、変な病ではありませんよ」千代は負担とも思っていなかったが、ひとまず安心した。「私は子供もできなかったのに、夫には申し訳ない気持ちはあります。そして今後暮らしていける財産を残してくれたことには感謝しています。でも先生、私は夫が亡くなっても悲しいとか淋しいとか思えないのです。私は薄情な人間なのでしょうか？」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/31

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・285」

カルテ番号　な・10（6）ある日、友人が訪ねてきて世間話をしていた。その時、県北の治療院の話が出た。気功治療だという。友人の知り合いが治療を受け回復したのだという。単に元気になっただけでなく、毎日が前向きで明るくなったという。それを聞いて、千代は興味が湧いた。出張してくれるので、病の重い人や病室にいる人も受けられるらしい。千代は重い病ではないが、受けてみたいと思った。その話に、千代の中の何かが反応しているようだ。来てくれるなら、連絡したいと言った。何気ない話に千代が反応した事が、友人を驚かせた。連絡先を聞くと、千代は自分で連絡すると言った。予感、のようなもの。これで変われる、という期待。何事にも淡々としていた千代が珍しくドキドキして電話をかけた。「わかりました。明日伺います」詳しい事も聞かずに、その院長はあっさりと言った。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/30

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・284」

カルテ番号　な・10（5）千代が一人になると、友人や近所の人が訪れるようになった。夫の介護をしている時は、訪問し難かったのだろう。そして不幸があった人に、同情や何らかの手助けをする気持ちも自然なのだろう。人は一人では生きていけない。だが、社交的ではなかった千代は、有り難いが、うっとうしいとも感じていた。私は不幸なのだろうか？私は不運なのだろうか？確かに夫が亡くなったのは悲しみだろう。でも私の中では、それほど大きな悲しみとは思えない。生あるものは必ず死ぬ。この世は、悲しみの世界なのだろうか？一人になり、千代はいろいろな事を考えるようになった。考えるというより、解らなくなった。とはいえ、今更宗教の問答や悩み事相談も受けようとは思わない。世間知らずかもしれないが、それらが悩みを解決できるとは思えない。解決していたら、悩みを持つ人はほとんどいないだろう。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/29

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・283」

カルテ番号　な・10（4）心配だから一応の検査を夫がかかりつけだった病院で受けた。結果は異常無し。体重、血液、脳波、尿、すべて理想的な数値であった。精神的疲れでしょう、と医者は言った。安定剤をもらったが、飲みたくなかったのでそのままにした。やはり、夫の急死がこたえているのだろうか？自分的にはどうしてもしっくりこない。夫の状態は、いつ急死してもおかしくないと以前から聞かされていた。何度も、何年も聞かされていたのだ。精神的には覚悟ができていたと思う。現に、夫が亡くなった悲しみや淋しさはほとんどない。夫婦というが、夫婦はそれぞれだと思う。長年暮らして、精神が溶け合う夫婦もいるだろう。逆に長年暮らして、精神が離れていく夫婦もいる。千代の場合は、明らかに後者だった。夫婦としていろいろな補助は受けるのも、手伝うのも当たり前だと思う。だから介護も少しも嫌とか思わなかった。だが、精神が溶け合う、あるいは離れるのは別なことだ。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/28

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・282」

カルテ番号　な・10（3）「平気よ。急にあの人の介護疲れから解放されてとまどっているだけ」そう言ってみるが、あきらかに体調が悪い。「こんなに広い家で一人では淋しいわよね」そうだろうか？今までも特に心の交流があったとは思えない。淋しさには慣れていると思っていた。あいまいに頷いてみせるが、そういうこととは違う。「私も歳だから疲れも出るわよ」とはいえ、中田千代は１０歳以上若く見える。出産経験が無いからだろうか、体型もそれほど崩れていない。血圧やその他の検査でも、実年齢より２０歳は若いといわれる。病気や怪我で病院に通ったこともない。歯もブリッジが一つだけで、入れ歯ではない。今後についても、経済的には一生心配ない。健康だけ心配りをしていればいい。介護で５年間は旅行にも行かなかったが、行きたい所は沢山ある。何をするにしても自由なのだ。ただ、一番肝心な体調がすぐれない。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/27

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・281」

カルテ番号　な・10（2）大きな葬儀だった。元の会社関係者が取り仕切ってくれた。慌ただしく、様々な用事が通り過ぎた。気がつけば、３ヶ月経っていた。やっと、自分が戻ってきた。だが、以前と違う自分だった。体調が悪いと思った。孤食には慣れていたが、食事が美味しくない。定時には眠くなって、朝まで寝ていられたのが狂っていた。眠いのだが、上手く寝つけない。夜中に目が何度も覚める。朝方、暗いうちからは眠れない。当然、昼間はだるい。社交的でない千代には友人が少ない。本当の友達などいないのかもしれない。それでも気にかけて連絡してくれる人もいる。時には訪ねてくれる人もいる。「大丈夫？」大丈夫と訊かれて、大丈夫ではないとは言えない。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/26

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・280」

カルテ番号　な・10（1）中田千代、７５歳。現在独身、一人暮らし。持家有り。家というより屋敷と表現できる大きさだ。４ヶ月前に夫が急死した。布団の中で夜中に心臓が止まったらしい。朝になって、眠っているままの姿で安らかな表情だった。夫は大手の会社の役員までして、７3歳で引退した。会社員時代から宴会その他で毎晩のように飲んでいた。引退も糖尿病が重くなってきたからだった。足と目が不自由になり、以来５年間、千代が介護をしていた。家事や介護は千代に向いている仕事だった。子供ができなかったせいもあるのか、夫の世話をするのは好きだった。とはいえ、夫自身が好きかと問われれば、考え込んでしまう。会社や外では評判が良い夫だったが、家庭では威張っていた。理不尽な要求もしてきた。それでも嫌いではなかったが、好きとはいえなかった。そんな夫だったが、亡くなってしまうと大きな穴が空いたようだった。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/25

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・279」

カルテ番号　あ・28　５度目（8）ところで、と風間陽水は愛田恵子に訊いた。「その店、オーナー名義は愛田さんになっているのですか？」「ダミーは使っているわ。でも国家権力が本気で調べれば簡単に判るわよ。私も報告だけ聞いて、顔は出さないでいるわ。今までのクラブから、ふさわしい人に教えているだけ」風間陽水は少し考えて言った。「信頼できる人に売ってしまいましょう。完全に手を引いた方がいいでしょうね」「そうする。立ち上げた時点で私の役目は済んだし。また、金儲けの好きな銀座の少し変わったママの振りをしているわ」社会の黒幕達は通常の感覚の人達には目をつけない。金儲けが好きな振りをしていれば、ある意味安全なのだ。理想だけ追いかけているだけも、安全なのだ。理想を現実化できる能力や財力や人脈が怖いのだ。黒幕達の目指すものの邪魔になる。だから芽のうちに潰す。それは危険な抹殺も含まれる。風間陽水のような人嫌いな貧乏人は、何を考えていても目に留めない。だが愛田恵子のような存在は、その行動次第で危険なのだ。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/24

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・278」

カルテ番号　あ・28　５度目（7）現人間の寿命は１００歳が基準だろう。そして人間社会の権力者達は６０歳以上。平均は７０歳以上だろう。人は自分の寿命を基準にして計画を立てる。まして現実界の欲の対象になるものなら、生きているうちに手に入れたいのだ。つまり欲得がらみでも５０年先を見ている権力者はマレだ。口では１００年先、などというが３年先さえ読めぬ者の戯言だ。愛田恵子の夢物語の会員制の店。条件を一つだけ加えればいい。それで権力者達はあきらめる。５０年以上先の夢物語をすること。分野トップの研究者達は大丈夫なのだ。５０年先、１００年先の想像力があるから、未知の夢を語れる。自分の存命中などという狭い枠にとらわれない。夢は遠いほど想像力が広がる。超一流といわれる頭脳というのは、夢を想像できる人達なのだ。それは壁を作らないからでもある。超一流の頭脳は集まれば更に夢が広がる人達だ。ただ、通常は集まれる場所がないだけなのだ。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/23

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・277」

カルテ番号　あ・28　５度目（6）風間陽水はあっさり言った。「ま、方針を変えるべきでしょうね」「それは解っているわ。このままだと、夢を語る能力者達が悲しい目にあわされる。それは決して一般人間の夢にならないモノを無理やり作らされる。一分の特権者が利益を得て、多くの人間が不幸になる。そんな手伝いはごめんだわ」風間陽水は考えながら、ゆっくり話した。「夢は語っていいのですよ。今回目をつけられたのは、実現可能だと判断されたことにあります。それも現体制の既得権者が生きているうちに着手できそうだと判断したのでしょう」ここで風間陽水は愛田恵子の顔をしばらく見てニコリと笑った。愛田恵子もしばらく見返して、そして、笑った。「そういうことね。それなら、方針を変えるといっても少しの条件だけですむわ。店もこのまま、来る人たちもこのままで大丈夫ね」風間陽水は言った。「愛田さんだからこそ、可能なサロンでしょ」「私達でないと、思いつかないかもしれないわね」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/22

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・276」

カルテ番号　あ・28　５度目（5）愛田恵子は普段のテンションの高さとは違って、静かに話し出した。「アタシはもっと軽い気持ちだったのよ。私達の事（長寿族）もあるし、目立たないようにしたつもりだったの。それぞれのトップの能力の人達は、結構いろいろな制約を受けているの。そこには国や企業の予算の関係などで、生々しい条件もあるわけよ。そういう現実から離れて、自由に可能性を夢のように語る場にしたつもり」風間陽水は何となくその先の展開が読めた。「楽しい夢物語はそれぞれの分野の方が協力し、どんどん広がっていったのですね」「そうなのよ。すると、夢物語から実現可能な話になっていったの」そうだろう。本当の能力者は夢物語などしない。一般の人達にとっては夢物語なのだが、当人達は実現できる話だ。一般の常識が当てはまらないから、一流なのだ。「人間にとって楽しく生きられる話なら、大きな影響となるでしょう。それは為政者や社会を支配している側にとっては見逃せない。トップの能力者は一般社会には疎くなりやすいですから、簡単に話は漏れる」ここで、愛田恵子は笑った。「本当にそうなのよ。まるで子供と同じよ。夢中で未来を語ってしまい、現実社会の構造など忘れてしまうの。そして、ドロドロした連中がどうやら目をつけ始めてきたわけよ」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/21

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・275」

カルテ番号　あ・28　５度目（4）「ちょっとした気まぐれよ」愛田恵子はそう言った。それでも本当のシンクタンクが出来上がりつつある。通常、シンクタンクといわれるものはある目的を意図した頭脳集団だ。目的を達成するための歯車や部品として集められる。そこには自由な発想は生まれない。自由な発想から楽しさは生まれ、それが幸せに通じるのだ。愛田恵子の会員制サロンは日本のトップシンクタンクになるだろう。だが、それは大きな勢力の目に止まる。利用されるか、さもなければ弾圧される。自由は既存体制にとっては、危険な規制対象なのだ。「愛田さんにとっては気まぐれでも、やがてうるさくなりそうですね」「そうなのよ。寿命が短い老人はセッカチに手を出したがるのよ」愛田恵子にとっては、政財界を動かす大物も単なるセッカチな老人だ。本当は愛田恵子が一番年上なのだが・・・「その前に次の手を用意するのに、センセーの意見を訊きに来たの」さすがに経営者はタダで遊びには来ない・・・（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/20

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・274」

カルテ番号　あ・28　５度目（3）為政者は様々な規制をしたがる。縛るのが仕事だと思っているようだ。愚かな国民を統一し、豊かな国を作る、つもりらしい。ところが、為政者が張り切ると、人々は窮屈な生き方になる。窮屈だけでなく、苦しみが増える。まして、戦争をしたがる為政者が多いのだ。苦しみだけでなく、無残な出来事だけが増える。その逆の方針。人は愚かな部分もあるが、素晴らしい部分もある。素敵な人も沢山いるのだ。それぞれの分野で能力ある人達が垣根を取り払って交流する。すると、楽しいことを多くの人達が味わうことになる。愛田恵子は竜馬の生き方から、垣根や壁を取り払う大切さを学んだ。いつか、そういうことをしてみたいと思っていたのだ。とはいえ長寿族は基本的に目立たぬように生きる。あまり人々に深く係わらない。長寿は人々の上に立つものではない。人々をリードする立場ではない。ただ見守る、何もしないで見ている立場だ。それが、慈悲という目でもある。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/19

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・273」

カルテ番号　あ・28　５度目（2）「新しいお店、どうです？」愛田恵子は笑って答えた。「元々、利益など出す気がない店でしょ。その分アタシも気が楽で、それが会員のお客様にも従業員にも伝わっているの。ノルマとかないから、自然と優しいおもてなしができるのね。それに向上心がある人だけ集めたホステスなのがいいのよ。会員はそれぞれが業界の先生ばかりでしょ。教えたがりなのよ。お酒も飲まなくていいから、本当にくつろぎに来るのよ。それが評判になってしまって、今は会員制限しているの。会員にプレミアムが付いて、予想外の利益が勝手に出ているわ。だから、その五十鈴くらい遠慮なく貰って」愛田恵子はまだ長寿が発動しなかった頃。（人間は４６歳で発動するようだ）幕末の京都伏見の寺田屋でお登勢という名前だった。そこで坂本竜馬という自由人と会った。日本という概念さえない頃だ。その頃は国とは藩を指す言葉で、広げて考えても徳川幕府までだった。ところが竜馬は日本と日本人の未来、そして世界へ目が向いていた。長寿族になり幾つもの戦争時代を経験し、愛田恵子という名に至っている。長寿というのは、多くの知り合いの最後を看取る役目でもある。死と出会うと、人間の生を考える。どうしたら、もっと楽しく愉しく生きられるか。もっと暮らし良い世の中には、どうしたらなるのだろうか。多くの為政者を見てきたのだ。世の中が楽な時代は、為政者がのさばらない時だけだった。すると、人々は楽しい素敵な事を思い立ち、行動する。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/18

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・272」

カルテ番号　あ・28　５度目（1）「センセー、おみやげ～」毎回元気のいい声で愛田恵子がやってきた。「今度は何処に行ってきたのですか？」「国内よ。天河神社のいすずのレプリカ。いすずって、五十鈴って書くのよ。知ってた？」愛田恵子は長寿族の仲間だ。風間陽水より１２０歳年上だが、見た目は４０代でとおるだろう。「知っていますよ。私も縁があり行きましたから」「なんだ、残念。羨ましがらせたかったのに・・・」「レプリカといっても本物と同じ大きさのは高価だから持っていません。いただいていいのですか？」「もちろんよ。貧乏なセンセーと違って、アタシお金持ちだから」愛田恵子は笑ってお土産を渡してくれた。レプリカといっても、確か３０万くらいはしたはずだ。「この間のお礼もあるし・・・」以前に愛田恵子の新しい店に一人ホステスを紹介したのだった。３５歳以上だけのホステスの店だ。お酒の売り上げで利益を出すのではなく、会員制の会費だけで賄える店だ。赤字にならなければ利益は出なくていい。それより、そこからいろいろなアイデアや活力が生まれればいい。そういう趣旨の店だった。いわば、愛田恵子の趣味。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/17

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・271」

カルテ番号　と・8（12）遠山史郎は今日幾度のショックを覚えただろう。本当は知っていた事実だ。多くの人達が知っているはずだ。だが、その事は暗黙にして触れないのが普通だ。そうでないと、常に罪の意識の中で暮らすことになる。自分の事は棚に上げて・・・・そうでないと、不正を指摘することはできない。だが・・・恥ずかしいことでもある。院長は穏やかに言った。「私は立派になろうとは思っていません。というか立派というのが良くわからないのです。また、人の評価を気にして生きていくのは性にあわないのです。それでも社会が平和で人々がのびのびと穏やかに平和になる事を望んでいます。自分の性格や生き方にかなり欠陥があり、恥ずかしい部分が山ほどあるのは自覚しています。そして立派にならなくても大丈夫。不正を正すよりも自分の至らない部分を自覚する方が平和になれると思っています」遠山史郎は道が見えた気がした。これで、この先は大丈夫だろう。今まで無理をしてきたのだ。不正を許せないのは、自分を隠していたからだろう。もっと自然に優しく解決する方法があるはずだ。誰もが立派ではないが、不正に対する後ろめたさもある。指摘するか、黙るかの二択以外に方法は幾つもありそうだ。「ありがとうございました」それだけ言って、遠山史郎は帰宅した。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/16

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・270」

カルテ番号　と・8（11）遠山史郎は不調でなければ身体の事など考えなかった。何もしなくても思い通りに動くのが当たり前だと思っていた。今日は自分にとって、とても大きな転機になるかもしれない。そんな予感がしていた。素直に院長の言葉が入ってくる。自分は物事や人の言動をひねくれて見ていたのかもしれない。「先生、僕は感情に左右されて物事にあたっていたようです。それでも、不正の上でのうのうとしている人を許せない気持ちになります。不正を許せるようなれるでしょうか？」院長は少し考えてから言った。「話はズレますが・・・今、私や遠山さんが暮らしている日本という国、どういう過程で作られましたか？」院長が何を言いたいのかわからなかった。「遥か昔、土着の人々を戦いで侵略し、北へ北へと追いやって、国宣言したのですよ。それはご存じのように、アメリカも同じです。侵略した土地は自分のものとしました。ヨーロッパもアジアも南アメリカも同じですね。それらは明らかに不正でした。不正の上にほとんどの人々が普通に暮らしているのです。だから何も言う資格がない、といっているわけではないのですよ。今現在、世界では大きな権力を持つ国が正義や平和名目で、赤ちゃん、病人、お年寄りの上からミサイルや爆弾を落としています。私は、小さな声でもいいから上げるべきだと思っています。ただ、自分達も加害者、不正者である自覚は忘れない方がいいでしょうね。そうでないと、正義、平和と威張る国の指導者と同じですから」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/15

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・269」

カルテ番号　と・8（10）そんな風に自分の今までの感情を思い出して当てはめてみた。すると自分が本当は何をしたかったのか、がアイマイになっていた。不正を告発する、しないよりも、自分が目指すものが不明だった。間違い探しも大切かもしれない。だが、間違い探しばかりしていて、本当に目指すものを見失っていた。感情だけで動いていたのかもしれない。気がつくと、肝臓の痛みが消えていた。自分でも身体が軽くなっているのがわかる。「先生、肝臓が原因で身体が重かったのですか？」「どこまでを原因に含むかで、原因というのは違ってくるのですよ。肝臓が原因、その肝臓を負担にした感情が原因、その感情を起こした本人、あるいは対象。もっと掘り下げれば、性格、その性格を形成した環境、あるいは遺伝かもしれませんね。つまり、原因探しは皆さん、結構いいかげんなところで決めてしまっているわけです」その言葉もショックだった。今まで自分は表面の不正を問題にして追求していた。その背後、原因なんて考えもしなかった。院長の話は続いた。「肝臓が不調だと、確かに疲れやすくなります。ですが、身体は全て繋がって、協力し合って作られています。何処かが不調なら、全てに影響があるのですから、肝臓だけを問題にしないで下さい。身体は全て、大切な愛おしい、本当の自分のパートナーなんですよ」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/14

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・268」

カルテ番号　と・8（9）遠山史郎は思い切って言った。「もし肝臓が僕の怒りからなら、僕の生き方を変えないとダメですか？」院長は笑いながら言った。「いいえ。生き方はその人のモノです。変えるのも変えないのも自由です。それに、生き方と感情は別のものですから、切り離せばいいわけです」遠山史郎はその言葉にショックを受けた。今まで、そんな風に考えたことはなかった。院長は人の心を読めるのか、と疑うような話を続けた。「例えば革命という国の政策に対立する運動がありますね。どちらが正しいか間違いかは問いません。その時、よくスローガンにされるのが怒りを持って立ち向かえ、などです。私は怒りを持てば、物事が平和になるとは思えません。怒りは自他共に毒なのです。ですから、変えるのには感情を冷静にして事を起こすべきでしょうね」遠山史郎が今までしてきた事。正しいと信じていたが、怒りが底に必ずあった。正しい間違いの前に、冷静であったなら、もっと違う方法もあったのだろう。そうなのだ。正しい間違いよりも、人は感情で対立してしまう。自分の怒りが衝突を作ってきたのかもしれない。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/13

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・267」

カルテ番号　と・8（8）院長はおっとりとして言った。「納得できませんか？」「はい。人間の社会には善悪があり、だから法律やルールがあります。悪に対する怒りと、自分勝手な怒りは違うと思います」「そうですね。人間社会には法律やルールがありますね。それは時の為政者が作ったものですよね。更に言えば、人間が他の生物の同意無しに作ったものですよね。立場の違う人や生物がそれぞれの正しさを主張しても、怒りには変わりないのです。感情というのは、その人の主観からの感情なのです」院長は笑って言った。「話がそれてしまいましたね。例え正義だろうが悪だろうが、怒りは肝臓に大きな負担となります。まぁ、正義の為なら身体を壊してもかまわない、という生き方もあります。戦争は双方がそういう主張で、相手を殺してもかまわないという生き方ですよね。私は個人の生命を相手にする仕事ですから、それぞれの主張はどうでもいいのです。治すつもりなら、変えて下さい、というだけなのです。怒りを続けるのは生命を削っている、という気付きをしてほしいのです」遠山史郎も院長と正義の論争をするつもりはない。肝臓が負担をかかえて痛がっている、というのは理解できる。そして、身体を壊すことと会社の不正を指摘することを天秤にかけるつもりもない。自分が間違っているとは思わないが、孤立するにも疲れていた。どうしたらいいのか、迷っている。何よりも、身体は治したい。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/12

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・266」

カルテ番号　と・8（7）遠山史郎は思い当たる。自分は常に怒りの感情がある。だがそれは正義の感情だ。不正に対して怒りが無いのは不正をしている人と同等だと思う。不正に対して怒りをキチンと持つ人が増えれば社会はもっと良くなる。遠山史郎は問うた。「感情はいろいろありますが、大切なのは中身ですよね。例えば怒りでも理不尽な自分勝手な怒りと、正しい怒りがありますよね」院長は穏やかに話した。「いいえ。中身など関係ないのです。怒りは全て同じですよ。正しい、理不尽などというのは、立場の違いです」それは違うだろうと思った。「悪い事をしても立場の違いですか？そんな事はないです」「いいえ。立場の違いですよ。例えば蟻からすれば、人間の行動の中身に意味はないのです。泥棒も寄付も蟻からすれば良い悪いの違いはないのです」遠山史郎はこの院長はおかしい、と思った。人間社会の話なのに、蟻がどう思うかなんて関係ない。人間社会だからこそ、良い悪いの違いがある。不正と正義がある。その不正を指摘し直すことが社会を良くする方法だ。そして直す原動力に怒りという感情がエネルギーとなる。今まで、そう思っていたからこそ行動してきたのだ。決して自分一人の問題とは考えていなかった。だから自分は正しい行いをしてきた。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/11

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・265」

カルテ番号　と・8（6）「僕はお酒を飲みませんし、常用している薬もありません。肝臓の数値も平常なのに、肝臓が悪いのですか？」院長はのんびりとした口調で答えた。「悪い、という考えよりも、疲れている、負担をかけすぎた、というとらえ方の方がいいと思いますよ。本人の生命力次第で、少しの補助があれば病のほとんどは悪い、というほどでもありません。人や社会もそんなものでしょ」まるで遠山史郎が直面している問題点を指摘しているようだ。人や社会も悪くない？そんな事はない。病気の表現の仕方なら、そういう言い方も良いとは思う。だが人や会社で、あきらかに不正や誤魔化しや見て見ぬふりは、悪いと思う。院長の言い方は遠山史郎には受け入れがたい。そんな遠山史郎の思いを知らず、院長は話を続けた。「肝臓は多種多様な仕事をしています。ほとんどは血液を通して解毒や代謝という化学工場のような仕事です。またエネルギー貯蔵庫や再生工場でもあります。解毒作用はお酒や薬だけではありません。感情によりいろいろなホルモンを血液中に溶かせてしまいますが、激しい感情は簡単にいうと毒を作ってしまいます。毒ですから肝臓は慌てて解毒の仕事をしますが、人の感情は継続することが多々あります。つまり、肝臓はずっとキツイ仕事の解毒作業を続けているわけです。お酒や通常の薬よりも厳しい仕事ですね」（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/10

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・264」

カルテ番号　と・8（5）簡単な記入事項を書いて、病気はないが何となく不調だと話した。仕事が続かなく、今就活中だとは言わなかった。「そうですか、マット仰向けになって下さい。話したい事、訊きたい事、好きに話して大丈夫です」そして院長は軽く一通り身体に手を置いてから、頭の方に移動した。頭部全体を両手の指が触れる。「気功って初めてですが、こういう感じですか？」「する人により違うと思って下さい。また、受ける人の感じ方も違います。更には、同じ人でも、その時々で違う感覚になることもあるようです」身体に触れられるのは好きでないはずなのに、安心できる気持ち良さがある。そして、３分も経った頃、右の胸の下あたりが痛くなってきた。「右の横腹あたりが痛いです」耐えられない痛さではないが、重く痛い。「肝臓に負担がかかっていましたから」何事もないような口調だった。実は、気功などというものを信じてはいなかった。だが、受けた事がなかったから好奇心もあった。インチキかもしれないと思っていた。ところが、この痛さは気功で浮かび上がってきたものだと確信できる。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/09

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・263」

カルテ番号　と・8（4）のんびり屋の母だが、それでも息子が病気になったら困ると思っていた。生真面目すぎる性格だ。友人もほとんどいない。ある日、普段は自分が使っている車のカギとお金を渡して言った。「欲しい土産物があるから、買いに行って。群馬県北部の温泉地にあるから。ついでに日帰り温泉に寄って、のんびりしてらっしゃい」母が気を使ってそう言ってくれていることぐらいは判る。温泉で元気になれるとは思っていないが、用事を兼ねてのドライブならいいか。そして、指定されたお菓子の土産を買って、幾つもある日帰り温泉に寄った。普段は長湯ではないが、時間をつぶすのも目的だ。湯に出たり入ったりして、数時間を過ごした。帰り道に錆びた看板が目にとまった。気功療法院。半分つぶれかけたような治療院だが、一応やっているようだ。ふと、気まぐれがおきた。そのまま駐車場に入れて、玄関から声をかけた。「あの～、気功は初めてですが、してもらえますか？」「どうぞ～」少しは緊張していたのだが、拍子抜けするような声だった。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/08

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・262」

カルテ番号　と・8（3）仕事が長続きせず、彼女もできなく、オマケに心身の調子が悪い。いつも怒っている息子は、何か変なモノに憑りつかれているのではないか？お祓いでもしてくれば？そう母から言われたが、自分は科学的でないものなど信用しない。それらは間違っているからだ。証明もできないのに人を騙してお金をとる連中など腐っている。母の言葉にも腹を立て部屋のベッドで横になっていたが、こうしていても仕方ない。病院で異常無しと言われても調子が悪いのは事実だ。何か方法が無いかネットで調べてみた。ネットというのは無責任な情報のオンパレード。信用できることもインチキも同じ土台の上に載っている。結局は自己責任で判断するほかはない。ある意味、いろいろ情報がありすぎて判断できない。そもそも調子の悪い原因が不明なのだ。科学的というのは不明に対しては無力だ。証明された明白な事にのみ理由を明らかにしている。自分がよく使う科学的でない、という言葉は意味の無い事ともいえる。今、弱気のせいか、何だか今までの自分がとても狭い世界だった気がする。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/07

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・261」

カルテ番号　と・8（2）母は言う。「世の中なんて、そんなものよ。正義もあるけど、不正義も沢山あるの。自分で妥協できるところで折り合えばいいのよ」母はのんびり屋だ。ニュースで不正があっても、しょうがないわね、と笑っている。自分には不正が許せないのに、本当に母親なのか？昔は父も正義感の強い人だったという。やはり会社で衝突もあったらしい。だが、会社を辞めたりはしなかった。今は、不正には黙って耐えているか、諦めているのだろう。そういう話題はしなくなった。家庭を持っているのだ、解らなくもない。だが、自分は独身で両親とは違う。次の仕事を探しているのだが、最近身体が重く感じる。身体ではなく、気持ちが重いのかもしれない。いや、身体もスタミナが無いように感じる。一応病院で検査を受けたが、特に異常は無かった。閉じこもるようなことはないが、気力が出てこない。のんびり屋の母も、さすがに気にしているようだ。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/06

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・260」

カルテ番号　と・8（1）遠山史郎はまた勤め先を辞めた。これで５社になる。卒業してすぐ就職した会社に３年いたが、その後は１年も持たない。原因は会社の狡いところが許せないからだ。上司に会社の対応の間違いを追求し、衝突し、変わらない体質に嫌気がさす。そして、辞表をたたきつける。いつも、同じパターンだ。子供時分に父親から言われた。「先祖は遠山金四郎という名奉行で、庶民の味方だった。正義を重んじた立派な人だった。だから、お前の名前もあやかって史郎と名付けたのだ」今になると、祖先の話は疑問が多い。多分、違うだろうと思っている。だが、子供心に正義感強い男になる、と思ったのは事実だ。そして、そのようにして生きてきた。中学生の頃から、学校も社会も正義から外れた事が多いと気付く。その度に、相手が教師でも大人でも指摘するが、聞き入れてはくれない。やがて、衝突し、疎まられるようになった。あいつはメンドウなヤツだ、と周りから言われるようになった。それが解らない。間違っているのは相手なのだ。自分は正しい事を言っている。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/05

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・259」

カルテ番号　て・6（16）「せ、先生はどう思いますか？」「何が？ですか？」「この歳から、今まで経験したこともない水商売の世界に入ることです」「面白いと思いますよ。私が手塚さんのような美人なら、是非してみたい」そういって院長は笑った。「水商売といっても、いろいろありますが、何をしたいのですか？」「経験ないので、イメージですが、ホステスです。キチンとした。ただ、この歳で受け入れてくれる店があるかどうか？」「その先も考えていますか？」やはり院長だ。そういう風にとらえてくれていてくれる。通常なら、その先のことなど訊かないで、闇雲に反対するだろう。「具体的な職種はまだですが、ホステスで経験した事を活かして事業を始めたいです」院長は黙って頷いてくれた。「ホステスさんも場所や店により様々だと思いますが、それですと出来るだけ一流と言われる人達が集まる店でしょうね」「無経験と歳が・・・。雇ってくれるでしょうか？」「世の中、いろいろな人がいますから、本気であたるなら大丈夫でしょう。それにしても、面白い」院長はこの話をとても気に入ってくれたようだ。院長は少し考えてから、話を切り出した。「手塚さん、なかなか思うような店が見つからなかったら連絡下さい。私に、一つ当てがあります。期待されても困りますが・・・」院長はその日のうちに、銀座のクラブオーナーの愛田恵子と話した前々から、３５歳以上だけのクラブを作りたいと言っていたのを思い出したのだ。経験、無経験を問わず、気持ちのいい人だけを集めたクラブにしたいという。やがて、更に健康的に絞れた体型になった手塚清美が、新しい世界に飛び込むだろう。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/04

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・258」

カルテ番号　て・6（15）やはり、思い切って言おう。家族にも誰にも言ってないことだ。誰も私がそんな事を考えているなんて、夢にも思わないだろう。私だって３ヶ月前まで、そんな事は思わなかった。だが、一度思ったら頭から離れない。清美は目を瞑ったまま、ついに話し出した。「先生、実は、どうしてもチャレンジしてみたい事が沸き起こってしまったの。それも、誰もが反対するようなこと」院長は微笑みながら言った。「自分の人生です。他人に危害さえ加えなければ迷惑くらいいいでしょう」「私、結婚は失敗でしたが、それ以外は普通の生活を送ってきました。自分が何をしたいとか、何ができるか、なんて考えた事もなかったです。でも、２ヶ月前に先生から、何をしたいの？と聞かれて冷静に思いました。私は、どんな生き方をしてみたいのかしら、と」院長は黙って聞いている。「私が今まで嫌々ながら認めて、だからこそ封じ込めていた部分があります。それは私の単なる特徴だったのに、変に意識していました。自分らしさって、自分の特徴を活かすことだと気付いたのです。活かし方はいろいろあるでしょう。私は今までと全く違う世界に飛び込んでみたくなりました。それは、いわゆる水商売です」つ、ついに、初めて他人に言った・・・（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/03

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・258」

カルテ番号　て・6（15）「先生、今日はよろしくお願いします」体型の変化に驚いてくれるかと思ったが、院長は前と変わらぬ飄々とした表情だった。「いらっしゃい。どうぞ」「この前はお話だけで気功を受けなかったのですが、今日は気功もお願いします」「いいえ、お話しながらですが、あれで気功を受けていたのですよ。私の近くにいて私が止めない限り、自然と気功を受けている状態です。ただし、受けようと意識すれば受け取る量が大きくなるわけです」マットに仰向けになり、話をしながら受ければいいという。「先生、私、変わったでしょ」「そうですね。ずいぶん芯がしっかりできましたね。そして本来の積極的な性格が、現れていますね。手塚さんは積極的になったほうが楽に生きられるタイプだと思いますよ」清美は気付いていた。そうなのだ。実は積極的に自分から行動を起こす方が好きだった。中学生に上がる頃から周りに騒がれて、ただ流されていた。可愛いとか美人とか言われることが、自分の世界を狭くしていったのだ。「私ね、もう他人の目というか、そういうのが気にならなくなったんです。まぁ、やっとこの歳になってからだけど・・・」「一概には言えませんが、手塚さんにとってはその方がいいでしょう。それで何か目標とか成りたい事とか見つかりましたか？」本当は考えている事があるのだが、それを言うのは少しためらってしまった。「結婚したいとか、家庭を持ちたいとかの気持ちはないです。漠然とですが、自分の特徴を活かした仕事をしたいです」そんな風に言ってみたが、やはり院長に誤魔化しはきかないような気がした。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/02

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「風間陽水の依頼簿（カルテ）・257」

カルテ番号　て・6（14）２ヶ月後。手塚清美は再び治療院を訪れた。出来るだけゆっくり減量するように気を配っていたが、思いのほか体型が変わった。この２ヶ月で３～４キロ落とす計算が、７キロ減ってしまった。生き方を変えようと決意、行動してから１５キロの余計なものが取れたことになる。だが、もちろん自然に落ちたものであり、バランスも肉質も体力も向上している。何よりも考え方や意識が前向きなのが、とても凛々しい表情と態度となった。何もやる気もなく、８０キロ近くまでだらしなく太っていた頃と雲泥の差となった。元々は美形なのだ。のほほんとした単なる美人だったのが、生命を得た美人に生まれ変わった。３７歳とは思えぬ体型と行動姿勢と表情は、その言動も変えた。面白いことに、以前の美人の頃はやたらモテた。うるさいほどに誘いがあった。ところが、今は誘う男性はほとんどいなくなった。道を歩いて声をかけられても、一言で立ち去るようになった。外見で付き合えるタイプではない、と気づいてくれるようになったのだ。（登場する人物・組織・その他はフィックションです）（過去のプログは本館　「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)

2014/07/01

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