「風間陽水の依頼簿(カルテ)・613」
「風間陽水の依頼簿(カルテ)・614」 カルテ番号 ま・7(17)この仕事をするようになって神という概念が変わった。それは神社に来る人々とも違っていた。神社に来る人々の神という概念も様々だった。毎日、神社にいると、一般の人々よりも知っていると思い込んでいた。自分の方が、神を知っている。とらえきれない相手に向かって、そういう驕りがあった。アリと宮司の違いは、何処に基準を置くかで判断する。基準が神になれば、その差は無い。なんて自分は何も知らない存在だったのだろう。だから、こんな事で迷い、悩んでいた。知る、とは、解っていない事を知る。解るとは、解っていない事に、気づく事。神という言葉を口にするのは、無知だとアピールする事に等しい。その無知を認めた上で、方便として、例えとして使うならいい。神という言葉や字を、簡単に使う人を、心の中で苦笑していた自分がいた。似非教徒や似非宗教、似非精神世界スキスキ人間に苦笑していた。だが、真木は、その人達との違いは無かったと気づいた。タヌキやネコとの違いも無かったと気づいた。ちっぽけな存在同士、どう補い合って生きていくか、が仕事というものだろう。(登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)