「風間陽水の依頼簿(カルテ)・705」
カルテ番号 む・2(5)「あの・・・」村木は思い切って宮司の近くまで行き、声をかけた。40代と見える宮司は、村木の目を見て箒を止めた。村木は、その宮司の顔を見て、困惑した。そして、何を話せばいいのか、わからなくなった。「何でしょう?」通常、40歳も過ぎれば、様々なモノを背負う。仕事が出来る、出来ないに関わらず、それが顔に現れる。大小や深浅の違いはあっても、悩みの無い40代などいない。いくら隠しても、顔のどこかには現れてしまう。それが、どうだ。この宮司は、何も無い顔をしている。邪気のない顔、とでもいうのだろうか。最近では、子供でも、こういう表情が少ない。「い、いや、あの・・・、少しお話、いいですか?」村木は、おそらく10歳以上年下の宮司に対して、あがってしまった。「はい、時間はあります。どんなことでしょうか?」会社などでの話し方からすると、宮司の口調は、ずいぶんゆっくりに感じた。そうか、ここは、会社や人間の社会とは違う空間なのかもしれない。(登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)