「風間陽水の依頼簿(カルテ)・929」
カルテ番号 や・6(67)翌日、茂木氏に連絡をとった。あの公園で待ち合わせをした。今までの経過報告を一応しておく。もちろん、長寿族の話はできない。玲香は大きな秘密が出来た事を歓びと感じていた。秘密は負担ではない。それに伴う嘘も負担ではない。茂木氏に訊ねたいのは、あの院長の言った言葉。茂木氏なら、どう思うのだろうか?能力、力を出さない生き方。それも病を治す立場なのに・・・先に公園に着いた玲香は、昨日の院長の言葉を思い出していた。相手を尊厳するから、手を少ししか出さない。苦しんでいるのに、5パーセントしか力を出さない。否定はしないが、解からない。やがて茂木氏がゆっくりと歩いて来た。玲香も笑顔で迎えた。社交辞令の笑顔ではなく、素直な笑顔だ。茂木氏と再会したから、あの院長と会えた。同族と会えた。自分の変化を受け入れられた。茂木氏のお陰なのだ。(登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」誰か出版してくれぇ~18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)