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親父のすぐ下の妹で,私が子どもの頃にはまだ独身だった叔母さんが亡くなりました。若いときには本当に美人で,気立てがよく,私もよく可愛がってもらいました。また,となり町に嫁いで,PTAの役員などもしていたので,私が教師になってからも,いろいろな方面での評判を聞いて喜んだり心配したりしてくれていました。
その叔母さんが,膵臓がんで1年近い闘病の後,金曜日に亡くなり,会いに行きましたが,亡骸はもう見る影もないほどやせ細って,「えっ?これが本当に○○さん!?」という感じでした。64才ということで,10人兄姉のうち下から3番目なのに,うちの親父に続いての若い死でした。年長の伯母さんたちが本当に嘆き悲しんでいました。それから,何より故人の娘さんが,もうすごい悲しみようで取り乱しそうになって,またそれが涙を誘いました。 いつも告別式の最後の別れのときに思うのですが,本当に悲しいときには,人は「うぉぉぉーん」と言うような何ともいえない声が出ますね。これは「泣く」というよりは「慟哭」という言葉がぴったり来るような気がします。 それから,もう一つ私たちの地方では,通夜のときに「末期の水」と言って,樒の葉に水をつけて故人の口につけてあげる儀式があるのですが,その様子を見ていると,いやにあっさりと,さっさとやる人と,親類縁者でもないのに本当に故人の死を悼んでいるなぁと思うような美しい所作の人もいます。それが,作業服をきた茶髪の兄ちゃんだったりするのが,とても意外で,横で見ていて感心しました。身内の者としては,さっさと儀礼的にやられるよりは,話しかけながら,礼をつくした美しい所作には心から頭が下がりました。 本当につらくて長い週末になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年04月10日 23時27分43秒
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