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台風15号が通り過ぎました。今年はどういうわけかよく台風が来ますね。ちょっとだけならまだしも,毎度毎度直撃にも等しいくらい「これでもか」ってやってくる感じ。
で,今回は前回のように宿直当番ではなかったので,家でのんびり台風情報を見ていると,校長から「体育館が避難所になったので来てくれ」という電話。学校のとなりに立派な集会のできる町の施設があるので,体育館は第2避難所だから・・と聞いていたのですが・・・。どうやら近くの川の堤防が工事中で水かさが急に上がり,破堤するかもしれないということで,土台から1m以上上がって建てられている体育館が安全だということらしいです。 駆けつけてみると川には土手の上で消防車が赤色灯を回して物々しい感じ。街宣車が「小学校の体育館に避難してください」と広報しながら走り回っている・・。学校へ着いてみると,もうすでに30人以上の人が体育館に来ている。みんなほとんど着の身着のままのようで,荷物はわずか。テレビでは何度も観たけど,この目でまさか避難所の光景を見るとは・・・と正直本当に驚きながら学校の職員室へ入りました。 その後,体育館へ行って毛布を配っている町役場の人たちへ,手伝えることはないか,学校の設備が必要だったら言ってくれるようにと告げに行き,放送設備と殺虫剤を貸してあげました。その間にもどんどん避難の方が来られて,みんな一様に「なんでこんなことに?」と,ちょっとなっとくできない様子。そのうちに避難勧告から避難指示に変わって,どんどん人が増えていきました。途中何度が防災無線のサイレンが鳴り響いて放送も何か言っているのですが風雨が強すぎて聞き取れず,「どうやら堤が切れるらしい」などと,みんな不安な表情でいてもたってもいられない様子。 避難所ということで,人々の不安を少しでも和らげるようにと,教室の電気をすべて点けて運動場のナイター照明も照らしっぱなしにして学校全体を明るくしておきました。深夜3時頃まではすごい雨で,これはただ事ではすまないかも知れない・・・と心配になったりしました。3時前にすごい雨の中,消防署の方が足の悪いおばあちゃんをおぶって避難させて来たり,「絶対に避難せん」と言い張って動かないおじいちゃんを説得して連れてきたりと,消防署の方の懸命な活動も目の当たりにしました。 結局,必死の作業と雨が小康状態になったのとで,結局破堤せず,避難所は幸い本当の被災者を迎えることなく,朝9時過ぎにはほとんどの方が帰宅されました。被害はなかったとは言え,町当局の住民の命を守る迅速な判断と用意周到な準備,職員のみなさんの一睡もしない献身的な対応に,「この町に生まれてよかった」と,ちょっとだけ誇らしい気持ちになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年09月23日 00時27分13秒
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