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通知表の電子化が,私の町の3小学校で一斉に始まりました。といっても旗振り役は私なのですが・・・。中学校や高校ではとっくに当たり前になっている通知表の電子化を,なぜか小学校では忌避する意見が強く,わざわざ汚い字で老眼にむち打って震える手で書くのがありがたいような,変な「温かみ」を尊重するようなトップが多いのです。
問題は,手で書こうがプリンターで印字しようが,どこまでその子どものことを丁寧に観て,その子の育ちに役立つような情報を所見欄に書くかという事です。実際に町内の1校が校長の英断で昨年度試験的に実施しましたが,否定的な意見はほとんどなかったそうです。むしろ,教員が成績一覧表作成などの無駄で機械的な作業から解放されることと,電子化することで所見欄に書く字数が増えたことで,ずっと子どもたち個々の学習の姿を書くことができるようになったということです。 実際には,特にパソコンが苦手とおっしゃる先生方には,ものすごい脅威だったみたいですし,私のやっていることを心から迷惑がる方が多かったのも事実です。そのために,町当局に高い金を使って,「絶対に情報漏洩を起こせないシステム」を整備していただきました。パソコンがヘタでも何でも,絶対に失敗ができないシステムです。 で,実際に作業が始まってみると,みんな口をそろえてこのシステムの素晴らしさを言い,作業が楽になった上に,より具体的に,客観的にできるようになったと喜んでくれています。 でも,システムの導入がなんと6月末だったので,システムの導入を主導した私自身は,本当に大変でした・・。 でも,どうやら1学期の通知表を無事3校とも出せるようで,安心しています。あと,郡内の小学校で共用する個人情報保護のガイドラインの作成も,各校で校長に意見をもらうなど,佳境に入ってきました。この実践を11月の四国教頭会で実践報告することになっているので,自然と力が入ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
通知表がなんとなく配布されるプリントのように思い学期の締めではないだろう?と学年があがるに感じた事を思い出しました。字が親の知りたい気持ちも表情としてあったように思います。パソコン・ケイタイの利用が当たり前でしたが使い方を考え直していこうとしてる人もいます。少しずつずれ込んでくるように思います。
(2012年07月30日 22時48分02秒)
母親さん
ご意見有り難うございます。ただ,字で何を読み取られたいのかはよく分かりません。もし私の担任させていただいた児童の保護者さんでしたら,この先生は字が下手だなぁ・・・。と思われたのではないでしょうか?私のような字が下手な教員は,それだけで「手を抜いているのではないか?」と思われはしないかと,それこそ老眼の目に鞭打って壊した肩で震える手で書いていました。大変な労力でしたし,下書きをしていましたが,いざ清書になるとけっこう思いが入って変えてしまいます。途中で間違っても,修正がほとんどできないので直せません。文章的にねじれてしまってもそのままになっていたこともあります。また,管理職も「あれっ?この表現片だなぁ・・・」と思っても清書した通知表を「書き直せ」とは言いにくく,誤字脱字の修正だけになっていましたが,そのあたりも,全面的に書き換えを指示できますし,容赦なく修正できるのです。 他にも成績一覧表への転記など,無駄な作業も多く,休み前のバタバタした時期に子ども達に関わる時間を少しでも増やそうとすれば,事務の省力化は必要だと思います。 手書きの方が何となく有り難みがあるという方がおられるのは,分からないでもないですが,特に所見の内容自体は絶対に電子化した方がクレードアップしているはずです。 (2012年08月14日 22時29分46秒) |
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