310549 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

南風一の世界

南風一の世界

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2024/10/28
XML
カテゴリ:


   祖父の暮らし(数学辞典の思い出)     南風一

祖父が亡くなったのは私が中学二年生か三年生のときだった
亡くなる直前に入院していた病院を訪ねたことがある
そのときはもう肝硬変が悪化して目が黄色くなっていた
本人はまだ治るものだと思っていたようだが
家に帰って二週間も持たなかったと思う

祖父は私が2歳くらいのときに祖母に先立たれて
その後も子どもたちが次々と巣立って
私の父母も別居生活を始めたから
いよいよ祖父は一人ぼっちの暮らしだった

農業だけでは生活が成り立たなくなっていたから
土木仕事にも出かけていたらしい
祖母が亡くなって以降は女っけがなくて淋しかったようで
外に2号さん(要するに愛人)を作ってせっせとお金を貢いでいたようだが
(お相手は大抵未亡人だったらしく)遺児というか残された子どもに
邪険に扱われたとか言って
「彼女にはお金をしっかり渡しているのに・・・」と
私の母にぼやいていたようだった

そんな祖父は気前がよくて
私が中学校に上がるときには
気前よく「数学辞典を買いな」といって2千円を貰った記憶がある
(50年前の2千円だから、結構な値打ちがあったと思う)
まあその祖父が贈ってくれた数学辞典のお陰で
私は中学生時代には数学を毎日勉強して
その後はすっと数学と付き合う人生になった

祖父のお陰で私は数学に係わることができて
その後の人生が開けたと思っている

(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」3月26日発売。
購入は、

こちらからどうぞ
詩が良かったと思う方は
人気blogランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024/10/28 09:32:07 PM
コメント(0) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X