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カテゴリ:詩
祖父の暮らし(数学辞典の思い出) 南風一 祖父が亡くなったのは私が中学二年生か三年生のときだった 亡くなる直前に入院していた病院を訪ねたことがある そのときはもう肝硬変が悪化して目が黄色くなっていた 本人はまだ治るものだと思っていたようだが 家に帰って二週間も持たなかったと思う 祖父は私が2歳くらいのときに祖母に先立たれて その後も子どもたちが次々と巣立って 私の父母も別居生活を始めたから いよいよ祖父は一人ぼっちの暮らしだった 農業だけでは生活が成り立たなくなっていたから 土木仕事にも出かけていたらしい 祖母が亡くなって以降は女っけがなくて淋しかったようで 外に2号さん(要するに愛人)を作ってせっせとお金を貢いでいたようだが (お相手は大抵未亡人だったらしく)遺児というか残された子どもに 邪険に扱われたとか言って 「彼女にはお金をしっかり渡しているのに・・・」と 私の母にぼやいていたようだった そんな祖父は気前がよくて 私が中学校に上がるときには 気前よく「数学辞典を買いな」といって2千円を貰った記憶がある (50年前の2千円だから、結構な値打ちがあったと思う) まあその祖父が贈ってくれた数学辞典のお陰で 私は中学生時代には数学を毎日勉強して その後はすっと数学と付き合う人生になった 祖父のお陰で私は数学に係わることができて その後の人生が開けたと思っている (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/10/28 09:32:07 PM
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