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南風一の世界

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2024/11/03
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    教え子      南風一

人は機械ではないので
教え子を沢山作った教師は
後々年老いたときに長じた教え子が訪ねて来たりして
そんなときはつくづく教師をしていて良かったなと思うのだろう

それに比べて
ものの販売やサービス業を職業とする者は
仕事をしたり取引をした瞬間こそ
(相手から)笑顔で有り難うとお礼を言われるとしても
後年教え子のように
取引した相手が訪ねてきてくれるというような僥倖はない

そんなわけで夏目漱石は建築家になるのを止めて
小説家になったのだった
もっとも漱石の場合は教師を辞めて小説家になったのだが
小説家なら死後にも自分の創作物が残って
自らの化身として建築物や教え子より長い時間生き延びるということから
小説家を志したということだから
漱石は教え子より自分の思想が長生きすることの方を
選んだといえようか

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Last updated  2024/11/03 04:54:07 PM
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