テーマ:☆詩を書きましょう☆(8465)
カテゴリ:詩
他人のそら似? 南風一 今日近くのスーパーマーケットに買い物に行っていて 「あら、ミナミカゼさん」と声をかけられたので 振り向くと 一人の中年の女性が立っている 向こうはいかにも私のことを知っている素振りで 「ミナミカゼ マコトくんはお元気ですか?」と尋ねてくる 「はあ?私は確かにミナミカゼですが、マコトという子どもはいませんが?」 と聞き返すと 「ほら、32か33歳の息子さんがいるでしょ?」と相変わらず食い下がるので 「三番目の子どもにタカシという名前の子がいますが・・・」 というと 「そう、そう、タカシくんだった」と言い直すではないか? 続けて 「タカシくんは大阪かどこかに出たのですか?」 と聞いてくるので 「いや地元の隣町に居ます」と応えると 「私の息子は〇〇市に居ます」と教えてくれた 女性の「息子」と言われても 私としては名前すら一向に分からないので 「息子さんのお名前は?」と尋ねると 「サイキ マサノリ」という ほぼ百パーセント心当たりがない しかし私の息子の名前が間違っていたところで 私が「ミナミカゼ」であることには違いない 「たしかに私はミナミカゼで25年前の息子の名前はマコトだったのかも知れない」 サイキマサノリくんのお母さんの記憶の中では 私は「マコトくん」のお父さんに違いない 私が「マコトくん」のお父さんであり 「ミナミカゼ」なる人物であることには違いないから 私は25年前の「マコトくん」の父親に違いないのだろう そんなことより 今の私が「25年前の私」であると見分けられることが素晴らしい! 私はマスクをして帽子も被っていた! それでもサイキマサノリくんのお母さんは 私が「ミナミカゼ」であることを見事に言い当てた なぜかな? 単なる偶然、それとも他人のそら似? かな (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/11/17 05:39:33 PM
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