「キング・アーサー」を観る
(ネタバレ・辛口です)【戦うリーダーキャラ大好き!】の私。これははずせないでしょ!!・・と過剰な期待で見てしまったようで、見終わったあとは、(ふ~ん、そうなんだ)っていう感じ。っていうか、正直、最初の5分で一度DVDを止めて、公式HPに行ってお勉強。歴史の常識ないモンですいませんね。時代背景と、どどっと一気にでてきた人物の相関関係をアタマに入れて、もう一回スタートした次第でした。 **********《登場人物》・主人公アーサー(役所広司度30%ぐらい?)は、悩める支社長って感じ。期末を控え、ようやくムリなノルマを達成しそうなところに、本部から上乗せ数値が提示され、そりゃないでしょ!っと言っても逆らうことはできず。部下もブチ切れながらも働いちゃう。カリスマリーダーというより、人徳厚くがんばりやさんで弱みを見せない上司。ある意味理想の上司です。・ランスロットは、アーサーを支える(副長)的存在。子供のときから美形。特にあの情熱的な目がキレイです。・運命の女性グウィネビアはとてもきれいなんだけど、どうもついていけなかった。アーサーに助けられたときは、思いっきり(助けてくれてありがとう~)な顔して指を治してもらうときも(拷問されたの~)とヨワヨワ・なよなよ。なのに元気になると、いきなり目力全開でアーサーに(同胞を殺したくせに!)と毒づくのはなんなんだ。最後サクソン軍と戦う時、メークも怖いけどめちゃめちゃ強い。弓も剣もOKだ。な~んだ強いんじゃん。 *************《感想》最初の方の下ネタ・エロトークも、男同士の団結力・一体感を表現したかったのかもしれないけど、ちょっとうんざり。なんといっても最後の方がなんだかなあ~です。「自由のために戦おう!!」とアーサーが熱くなればなるほど、サメちゃいました。ランスロットの死に方があっさりなのも不満。グウィネビアはあんまり悲しそうじゃないし。最後も、アーサーが悲しんでいるところで終わってほしかった、犠牲者を正面きって美化するナレーションもどうかと思ったし、結婚式はない方が良かったのでは!?なんだかランスロットたちがかわいそう!!・・・ん??ひょっとして私は、「戦うリーダーキャラは好きだけど、生き残って幸せになるリーダーは嫌い!特に自分が、気に入らないキャラのオンナと幸せになるなんて見たくない!」なのか?不満ばかりでしたが、映像は見応えありました。氷がバリバリ割れていくシーンは迫力あったし、『弁慶』ダゴネットは悲しかった。雪山を一行が進んでいるところを空から写したところも効果的。ウォードVSアーサーの戦いで有刺鉄線がばりばりでてくるところとか、最後のサクソン軍との戦いの仕掛けなどはお見事でした。悪役チェッカーとしては、サクソン軍親子もなかなか。特に息子クンの三編み髭はツボでした。