レンタル【ジャイアンツ】
アメリカの東部。負けん気が強くて進歩的なお嬢様レズリー(エリザベス・テイラー)は、テキサスの大牧場主ビッグ(ロック・ハドソン)に一目惚れ。婚約をブチ切ってテキサスに嫁いだけど、家の実権はイカず後家の小姑が握ってるし、「ヨメは大人しく引っ込んでれば・・・?」の保守的な地域。使用人のジェット(ジェームズ・ディーン)は、雇われの身。上がりたい思いと、レズリーへの思い・・・ 屈折してます。レズリーとビックは、子育てやメキシコ系住民への見解の相違などなど夫婦の溝が広がるけど、そんなとき、ジェットは油田を掘り当てて…と、レズリーの孫まで登場する200分超の大河ドラマ。DVD二つセットですが、飽きることなく見ることができました。牧場、天井が高ーーいベネディクト邸宅、大パーティー会場、ドレスの数々と、画面は豪華絢爛。スクリーンで観たらさぞ大迫力かと。エリザベス・テイラーは最初は垢抜けない感じなのに、どんどん凛々しくなり、気品溢れるマダムになるのが、私的な見所。なんだかんだいっても、連れ添った夫婦は厚みがある。これを演じたエリザベス・テイラーは20代。すごい しかし…実生活はそうはいかなかったみたい、ね ビックも「何一つ思い通りにはならなかった…」けど、人としての良心はしっかりある。レズリーが添い遂げる価値はここにあったのね~ジェットは…う~ん。難しい役?若いときのニッキー・ロークが似ているような。ホテルのバーでレズリーの娘にプロポーズするところは、 サングラスのせいか・・・・田代マーシーにしか見えず ただ、この映画をみて思ったのは「ジェームズ・ディーンは身体で表現するのがうまい俳優さんなんだなぁ」と。たとえば、遺贈された土地を歩幅で計るシーン。ジェットの胸の高鳴りがわかる。社長椅子に座ってるお行儀の悪さ。小心者なんだよね。ホテルで酔って立てなくなるとこや、一人演説してざぁーーってツブれるところも、いいなぁ。・・・・ で、 結局その後、ジェットはどうなるのか?ここが 私としてはすっきりしない(怒余韻だよっていわれても。レズリーにお茶を出すところは好きだな。お花が窓際に飾ってあるの、ポイント高いです。デニス・ホッパーが優等生タイプの長男くんでした。