METライブビューイング【カルメン】
現地ではリアルタイム中継されてるらしい。3,500円と映画としては3D以上でお高いけど、オペラを観ると考えたら納得。ヘンな席より音も映像もいいので、初心者にはお得。METライブビューイングの公式レポはこちら。指揮:ヤニック・ネゼ=セガン演出:リチャード・エア振付:クリストファー・ウィールドンカルメン:エリーナ・ガランチャ、ドン・ホセ:ロベルト・アラーニャ、ミカエラ:バルバラ・フリットリ、エスカミーリョ:テディ・タフ・ローズ演出は現代的で、バレエも入るし(振付も元NYCバレエの人とか)、舞台も衣装もカッコイイし(赤い稲妻or裂け目)意外なことに演技ががっつりついてて、私には非常に入りやすかった。エリーナ・ガランチャさんのカルメン役はなかなか評判がいいらしい。声もいいし、ちゃんと踊るし、アダっぽく豊か。インタビューのときは笑顔がかわいく見えたけど、役に入るとがらりと別人。あの目。超肉食野生系やりたい放題の魔性の女。それでも「男はみんなカルメンが好き」になってしまう。やーん、ステキ!!あの谷間最後のドン・ホセとのくんずほぐれずでは、ぽろり・・・と なりそうで はらはら ↓ 自分の色恋の落とし前は自分でつけます。命惜しんで恋ができるか。万事承知、刃物上等死んでも嘘はつきません。かっこえーわ、カルメン姐さん、男前エスカミーリョは、マリウーシュ・クフィエチェンさんの急病のため、アンダーのテディ・タフ・ローズさんの登板(マチネなのに当日朝10時に電話で告知されたらしい)。めっちゃ長身で足長くて舞台映えする(=岡幸二郎さんみたい)けど、緊張してるからなのか、どーも立ち姿が決まらなくてもったいない!! ・・・すいません、素人だからビジュアルばっかりで。でも、「32歳までニュージーランドで会計士してました」っていうキャリアに爆笑して、ニューヨークの人材の幅に改めて感服した次第。テディーさん的エスカミーリョは「気持ちは闘牛に集中してて、そこがカリスマの源泉。外野は意識しない」とかで、あまり派手派手しくしない役作りらしい。私は「牛も女も百戦錬磨」ぐらいの華が好きなんですけどね、邪道ですかしら。そんなわけで「ドン・ホセ、ミカエラ、カルメン、エスカミーリョ」の四角関係が、どーも、「ドンホセ、ミカエラ、カルメン、スニガ」の四角関係に見えてしまいました。だってぇぇぇ、スニガのキース・ミラーさん、スキンヘッドかっこいい声もいいし存在感抜群あたしがカルメンなら、ドン・ホセでもエスカミーリョでもなく、スニガに行くね、絶対。ホセとカルメンの宿命の恋。ダメだとわかっていてもずるずるとオチてしまうホセ。カルメンの抑えられない奔放な野性・・・・十分に堪能しました有名な曲は多いし、3時間半はあっという間。密輸団の男性陣、ジプシーの女性陣など、魅力的なキャストもいっぱい。このシリーズの「トスカ」や「アイーダ」も観たかったなー。