【ボストン美術館 日本美術の至宝】
蕭白先生の作品が来日(里帰り)する!桜が咲いたら混むだろうと、早々に行ってきました。 名古屋、福岡などもまわるらしいです。作品リストなどはこちら。そこそこ混んではいたものの、入場制限はなく。第一会場をさらさらと見て第二会場へ。あああ、若冲のオウムと羅漢図も(幸) どきどきどきどき 「?居士・霊昭女図表図」いきなり、クライマックス(笑)「?居士」のサブタイトルは「見立久米仙人」老人の上にぶらさがる包丁も娘の上に描かれている果実(枇杷か?)も、それぞれに生々しく。私がイメージする蕭白ワールドが全開。「雲竜図」の龍はハクション大魔王に見えるのね。出てきちゃいましたが、何か。マンガのような効果は雲か風か。龍はカッコいいキャラのはずなのに、ポケモンのようだ。そうだわ。蕭白作品には、ふふふ・・・と思うお話が見える。例えば、「酔李白図屏風」に描かれた船頭さん。泥酔した李白とその取り巻きを左隻から冷ややかに見てる。これは、蕭白の分身? 彼も酒癖は良くなかったらしいけど。「風仙図屏風」は、昇ってった龍がシッポしか描かれてないという構図も効果的だけど。お付きの弟子。吹き飛ばされそうになりながら、それを楽しんでるというか、高みの見物というか。マジメな仙人様に対して、外から目線。「虎渓三笑図屏風」三賢人が話に夢中になって、つい俗世の橋をも越えてしまう。この三人。大笑いしてるけど、果たしてこれがハッピーエンドなのか。この先どうなるのか。「吉備大臣入唐絵巻」もすごいお話。吉備真備が唐に渡って、鬼と化した阿部仲麻呂に助けてもらいながら、テストをカンニングして乗りきったり、囲碁を胡麻化しながら勝ったり。仲麻呂・真備はドラエモン・のび太の原型(笑)「平治絵巻」の細密さも美しく。さかのぼれば「鳥獣絵巻」。やはり、日本はマンガ・アニメを産むべくして産んだ国なのね。すばらしい作品を集めて保存してくれた、フェノロサ・天心・ビゲローの三人に感謝。快慶さまの弥勒菩薩もお美しかったです