【TWENTY FOUR -24- FINAL SEASON】
ネタバレ。さよなら、ジャック。私の盛り上がりはシーズン1、2がピークでしたがこのシーズンの世界観もなかなか刺激的でした。善か悪。いい人と悪い人。そういう白黒はなし。いい人の小さい悪がずるずると積み重なって巨悪を助け取り返しがつかなくなってしまう・・・ディナが求めたささやかな幸せ。アリソン・ティラー大統領の和平への希求。それは、家族の犠牲を考えれば何としても成し遂げたいもの。望みの大小の差はあれど。望むものがまっとうであればあるほど、手段を選ぶことに目をつぶってしまう。ディナとアリソン。この二人と、名誉回復を願ったローガン。どれほどの違いがあろう。同じ穴のムジナ。処刑マシーンと化したジャックも、常軌を逸脱してしまう。あれほど尽くした大統領も彼を守ってはくれない。もう何を守ればいいのかもわからない。真実ごと自分は殺されるしかないのだから。この虚無感がピークに達したところで、クロエねーさん登場(拍手)。すっかりCTUトップの貫禄がただようじゃないの(しみじみ)。クロエとジャックの命がけの攻防は一番の見どころでした。究極の信頼関係だものねー。アリソンが最終的に一線を越えなかったのは、図らずもジャックの残したメッセージと、故ハッサン大統領の志が記されたペン。すごく空しいけど。難しい交渉を実現するには、小さくても信頼関係を積み重ねていくことが大事。お互い誰もが過ちを犯す人間なのだからこそ。どれだけ膨大な時間がかかっても。 話は変わりますが。北アフリカのテロで多数の日本人を含む犠牲者が出てしまいました。胸が痛みます。現実は厳しい。