【日の浦姫物語】
今、魅力的な舞台はちょっと待てば、テレビでやってくれるのね。そりゃあ、舞台とテレビでは全然違うのはわかるけど。ともかく、ありがたい。大竹しのぶと藤原竜也のタブーもので、蜷川幸雄演出。アテ書きのようだけど、初演は1978年。去年、コクーンと大阪で公演 ☆見てて、ああああ、前に「ムサシ」みてた自分は何にもわかってなかったな、と。今ならあの時よりしっかり見れると思う(地団駄)地獄天国紙一重、もしくは渾然一体。喜劇悲劇も表裏一体、もしくは同時進行。アイデンティ、自分探しはほどほどに。所詮にんげんだもの。善行積んで罪滅ぼし・・・とは、おこがましい。思いあがり。でも、やっぱり捨てられない願いはある。カタルシスがあって。ここで、終われば。 たっちゃん、巧いねー。 日の浦、結婚直前のりりしさは、敢えてたっちゃんに似せた男役みたいだったねー。 星さん、すてき(ぽ)。 ざわざわ。がやがや。帰宅。なのだけど。ここから観客に向き直る展開。お前は、どうか。そんな大罪は犯してないと、高見の見物か。石を投げるヤツと同じか。あれは、昔からの芝居の話。多分ずっと昔から、ギリシャや世界のどこでも。どうして今も。なぜ、語り継がれ、見たがるのか。木場さんと立石さんが素晴らしく(拍手)余韻たっぷりでした。