Entertainment Dance Performance 「BOLERO」
構成・演出:宇治川まさなり音楽:la malinconica 松本俊行 美術:中村知子 衣装:朝月真次郎振付:原田薫/港ゆりか/ANJU/桜木涼介/東山義久/平山素子出演: 東山義久/東文昭/穴井豪/長澤風海/三井聡/北川優佑/田極翼/桜木涼介/金田あゆ子/池田美佳 (エアリアル)Tyrone Herlihy/Matthew Denleyゲスト:平山素子ラベルのボレロ。リーダーが長らく踊りたいといってたのだけど、いかにも東山義久的な世界だったのではないかしら。構成・演出の宇治川さんは昔からのお知り合いらしく、良き理解者なのね。良い人に恵まれる。幸せなことです。元ネタはミルトンの「失楽園」。渡辺淳一本を義くんが読んだかどうかはしらないけど(笑)。ルシファー。美貌神。反乱軍のリーダーです。やっぱりね。こういうのは天下一品。善と罪。正と悪。生と死。真と偽。男と女。人外と人間。美はどこに・・・イゾメロン(異美神)は、美貌神から生まれたらしい。平山さんとのデュエットは美しく悩ましい。イゾメロンに誘惑されコントロールされているようでも逆でもあり。双子か恋人か姉弟か。金田さん(偶然神)と池田さん(イヴ)のデュエットは大好きな場面。神と人間の美しい関係。イヴの誕生は本当はこうだったのでは?と思いたくなる。イヴにリンゴを食べさせようとするルシファー達のたくらみ。このあたりのかざみんも好き。立っているだけでもいろんな表情がだせるのね。ポジションも綺麗だし、目が離せない。最後のイゾメロンの孤独と白ボレロがいいなー。ダンスも音楽も言葉がないから、こちらの自由にさせてくれる。もしかしたら違うのかもしれないけど、いや違っていても良いのだけど。もし、受け取ったことが表現者達の意図するものに近かったら、貴重なコミュニケーションの成立でもあるよね(笑)そんな訳で、結構疲れるけど元気にもなる。だから、ダンスを観るのが好きです。そういう舞台をみせてくれる人も好きです(なんの告白)「BOLERO」はこれからもカンパニーとして続くらしいです。次はどんな作品にチャレンジしてくれるかしら。