【村上隆の五百羅漢図展】
村上隆さんが「これを発表出来たから、後はもう死んでもいい」と語っていた。
先行公開のカタールでは一部未完成だったのね。
311後に「アートは何が出来るのか」を考えて挑んだ超大作。
美大生数十人を巻き込み、工房スタイルで進行。
メイキングの展示にうひょーっと思った。
膨大な資料と試行錯誤。
気が遠くなるような作業工程。
「レベル低すぎ!」など容赦ないダメ出しが記されている。
辻 惟雄さんとの関係も素敵だな。
シカネーダーとヴォルフみたいだ。
ゲルニカになぞらえられるけど、「羅漢」にしたのが良いね。
未曾有の危機下で生きなければならないとき、例え作り話でも、人は希望のストーリーが必要になる。
手塚治虫の「火の鳥」、若冲のクジラや象、蕭白の龍、芦雪の虎、そして多分ドラゴンボールも。
曼荼羅、ミクロコスモス、コラージュ…。
村上さんに興味なかったけど、認識が一転。
これからも枯れずにガリガリ描いて欲しいです。
音声ガイドは斎藤工さん。抑え目で好感🌟
全作品撮影OKでした!
(森美術館)