ニジンスキー/ハンブルグバレエ団
ノイマイヤーのニジンスキーが来日すると知ったのな去年の秋にだったか。
すごく行きたかったのだけど、日程が無理だった。
ところが予定が変わり、チケットも入手。
ところがところが、年明けからまたバタバタし出して、テンションは下がり気味。
こんなんで楽しめるのかなー、と思いながらの上野は東京文化会館。(パンダで沸いてた)
伝記ではなく、ノイマイヤーがどう考えているか、らしい。
プログラムでは、彼が子供のころから如何にヴァッツアに興味を持ち、コレクションを行い、資料の散逸や投機対象となることを防ごうとしているのかが語られていた。
ダンサー、ではなく、振付家としてのヴァッツア。
天才であるが故に並大抵ではない。
ノイマイヤーとしては、興味が尽きないのかも。
1幕冒頭のヴァッツアの「神との結婚」。
アレクサンドル・リアブコさんのダンスには涙が出そうだった。あー、やっぱりニジンスキー、いいなぁ。ディアギレフとのダンスもとんでもないリフトが普通にバンバン出てるし、振付もステキ。
まぁ、Marc Jubeteさんのダダ漏れなことw ノイマイヤーさん、攻めるなぁ。二列目で観るには刺激が強すぎました。金の奴隷と牧神、ダブルで頂きました。
ペトリューシカのロイド・リギンズさんもブラボーです。菅井円加さんも出てらしたわ。
ノイマイヤーが何を嫌悪し、何を求めているかが描かれていたと思います。
戦争、集団による押し付け、内心への暴力。
ただ、そういうものは、日常からするりと入り込む。だから恐ろしい。
「狂っているのは時代の方だ」という解釈。
ラストのヴァッツアのダンスが力強くて圧巻でした。