フェルメール展
上野の森美術館の時間指定。
フェルメールは8作品で2500円。結構なお値段です。
ミルクメイド、ワイングラス、首飾り、手紙を書く女、マルタとマリアの家のキリスト、手紙を書く婦人と召使、取り持ち女、リュート。
並べてみると、似たようなモチーフや素材の繰り返しがある。ミルクメイドの衣装や髪の覆いは取り持ち女とほぼ同じだ。
首飾りと手紙の女も。
抑えた色調にどちらも黄色の女性が主人公だ。
同時代の作品紹介で「当時は生物の生物画は評価されなかったが、市民には精密描写は好評だった」というような解説があった。
中間層が育ってきた当時、フェルメールはこれらの作品にはどんな意味を込めたのだろうか。
もしかしたら、美術史のプロも拾い上げることが出来ないような、庶民の噂話や当時のゴシップなどが、ぴりっと差し込まれているのではないだろうか。