スパイの妻
ネタバレ。
ベネチア銀獅子。
正直、最初は優作聡子夫妻には浸れなかった。
犠牲になってる文雄や草壁弘子への痛みが弱いんじゃないか?ヘンに高揚しすぎじゃないか?とかね。
とはいえ、しばらく経って、それを乗り越えていかなきゃアカン…というのもわかりつつある。
ラストに余韻があってステキ。
素晴らしいことを羅列。
1.蒼井優さん。私が勝手に思ってるあの時代の女の人の話し方がそのまま。声のトーン、スピード、語尾の感じとか。素晴らしいなぁ。白黒映画でも輝く。
2.高橋一生さん。私が勝手に思ってるあの時代のステキな男性がそのまま。お衣装にもセットにも負けない佇まい。過剰にならないんだよね。控えめで。素晴らしいなぁ。
3.東出昌大さん。あの怪演が変じゃないって、なかなかの役者さんなのかも。びっくりです。なんかまだまだ当たり役があるんじゃないかな。
4.音楽 どんな曲だったかと言われたら正直リピれないんだけど、印象に残ってるという不思議な素晴らしさ。
5.ロケ地巡りしたい!神戸というのがいいわね。
精神病院からの海辺って須磨かしら。
聡子と優作と文雄と弘子。
「スパイではない」「売国奴!」
「強くつながっている」「どこにでもそういう人はいる」
人はふっと気がついて、動き出すんだなあ。
そしてそうなったら、何があっても止められないんだな、うん。