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カテゴリ:判例、事件
ロス疑惑の最近の動き。報道によれば、三浦元社長がサイパンからロサンゼルスに移送されることになったとか。
ロサンゼルスで妻を銃撃した殺人罪の容疑については、日本の最高裁で無罪が確定しておりまして、アメリカもそれを尊重して殺人については問わないとした。 でもアメリカには、日本には存在しない「共謀罪」という犯罪があり、そちらはまだ裁かれていないので、事件の現場になったロサンゼルスの裁判所で、三浦元社長が妻を殺そうと共犯者と「共謀」したことが裁かれることになるらしい。 (過去の記事) というのは新聞等に報道されているとおりで、付け加えて書くことは特にありません。 書きたかったのは、この「三浦元社長」という呼称についてです。 この人、なんか会社をやってたか? という感じで、「元社長」と言われてもピンと来ないのですが、テレビや新聞でもそう呼ばれています。 これはつまり、「容疑者」と書いてよいかどうかが難しいところなので、こう表現したものと思われます。日本国内では、すでに無罪となっており、容疑者とか被告人とか呼ばれるべき立場にないわけですから。 (新聞各紙を調べたわけではないですが、新聞によっては「三浦容疑者」と書いた上で「日本では無罪確定」とカッコ書きしているものもあります) 以前、東海林さだおさんのエッセイで読んだ記憶があるのですが、 ある人を「容疑者」と報道するのがためらわれるときにどう書くかという話で、 「さん」付けだったら締まりがないし、何だかいい人みたいな印象になる、そこで、その人の職業を付して表すことになっているのだそうです。 新聞社の規定でそう決まっているのかとか、そのへんは忘れましたが。 ロス疑惑の三浦和義は、いま何をしているのかよくわからない人なので、とりあえず以前会社をやっていたようだから「元社長」というわけです。 思い出す人も多いと思われますが、SMAPの稲垣吾郎が道交法違反か何かで逮捕された際は「稲垣メンバー」と表現されていました。SMAPのメンバーであることがあの人の職業なわけです。 じゃあその人が無職だったらどうなるかというと、上記の東海林さんの話によると、「誰々無職」とそのまま書かれるのだそうです。 ということで、今日は何の話かわからなくなりましたが、職業はその人を表すということで大切だ、と締めくくっておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/10 09:33:28 AM
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