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カテゴリ:きもの
今年度、うちの職場には、20代~30代前半の若い女性の先生が3人も赴任して来られました。
女性の先生が少なめのうちの職場で、年が近い方がこんなに来てくれたのは嬉しい限り! 一度おいしいものでも食べに行きましょう、ということで、総勢6人、女ばかりでイタリアンレストランにお食事に行きました★

既にストレスで病みかけの方の話を聞いて、私と家庭科の先生二人(年上チーム)で励ますのがメインになってしまいましたが、他にもいろいろとネタ話で盛り上がったり、楽しかった~。

ふと気づけば、私より年上の女性の先生は皆さん50代。今日食事に行った中でも一番長くうちの職場にいるし、若手チームの長老的存在になっている私。でも、一番お姉さんらしくしっかりしてたのは、家庭科の先生(二児の母)だったような。年齢に中身が伴っていないことは自覚してたけど、もっとしっかりしなあかんな~失敗と改めて思いました。

さて、今日家庭科の先生に伺って初めて知ったのですが、再来年度から施行される新学習指導要領では、家庭科で着付けを教えるのだ、とのこと。

他教科の項目なんて見てなかったので、先ほど原文を確認してみたら、「和服の基本的な着装を扱うこともできる」とあったので、必須ではなくて「やってもいいよ」的な扱いのようです。

しかし、彼女のリクエストで、図書購入リストに入っている本の中に、

自分らしく着るデイリー着物
↑この本が入っていたし、今日も「着付けの時はともこ先生やってくださいね~」と言われたことから、少なくとも彼女は着付けに対して前向きのようです!

着付けを扱ってもいい、と言うことになっても、実際着物はどうするのか、着付け道具は? などの問題もあると思うので(今の中学生では親世代も着物を持っていないでしょうしねえ)実際の授業までのハードルはなかなか高そうです。
着付けができない先生も多いだろうし、わざわざ着付けを覚えてまで授業でやろうか、という人がどれぐらいいるかも疑問だし。

でも、「取り組もう」という先生が一人でも増えていけば、着物の未来にとっては明るい材料になり得ますよね。
ハム吉さんが、学校で着付けを教えるべき、と主張していたおられたのを覚えていますが、それが、少しだけど、実現の方向に動き出したのかな…と思いました。

着付けの授業の今後について、家庭科の先生のご意見ももう少し聞いてみたいと思います(^^)

****************

学習指導要領に「着付け」という言葉がくみ入れられたのは、教育基本法改正でも議論の的になった「愛国心」と関連してのことでしょう。
音楽でも邦楽について扱われるようになってきたし、国語でも古典の学習の大切さが強調されていました。

私自身は、いわゆる「右」でも「左」でもないので、「愛国心」の強調が「国粋主義」的思想を育むことにつながるのは、望ましいことではないと考えています。
しかし、日本の文化そのものを学ぶことに対しては前向きでありたい。日本人は、(私も含めて)自国の文化のことを知らなすぎるし、もっと誇りを持つべきだ、と思うのです。(着物だって、知れば知るほど「素晴らしい衣服」であることがわかるもの!)
自分を知ることは他人を知ること。自国の文化を知ることは、他国の文化を受け入れることにもつながるはず。
日本の文化を学ぶことで、多様な文化や考え方を受け入れる土台を作る、という気持ちで取り組んでいかなければ…と思っています。

学習指導要領に「着付け」が入ったことを、のんきに考えているのでは…とご心配される方がおられるかも、と思ったので、一言付け加えておきました。





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最終更新日  2009年06月13日 00時38分57秒
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