流れるがままに
術=術師 被=被験者術「今何が一番飲みたいですか?」被「う~ん、お茶です」術「どんなお茶ですか?緑茶とか?」被「ウーロン茶です」術「それではそのコップをジーっと見ていると、コップの中の飲み物がお茶になりますよ」術「ところでウーロン茶ってどんな味です?」術「ほらっ、もうコップの飲み物ウーロン茶ですよ」被「あれっ?なんだか少し甘くなってきました、紅茶みたいな感じです」術「いいですよ~飲めば飲むほどドンドンと甘くなってきて紅茶になりますよ~」被「あれっ!!本当だ!!」これは、飲み物の味を変えるという味覚の暗示なのですが、この中にいくつかのポイントがあります。誘導のポイントとして、被験者のイメージしやすいものや、反応が大きいものを利用するのです。まず最初に「今一番飲みたい飲み物は何ですか?」と聞いています。これは、好きな飲み物の方がイメージしやすいからです。飲んだことのない飲み物は、イメージすることができません。味覚変換に限らず、一度体験したことがある事や好きな事を誘導に使いましょう。そして次に、相手の反応が暗示と違ったときの対応です。この場合、ウーロン茶になると言っているのに甘いという反応が出てしまいました。普通ならそれでも「ウーロン茶になります」と言ってしまいたくなりますが、こういう場合はその反応を利用しましょう。被験者が「甘くて紅茶みたい」と言っているので、その感覚をさらに上げていきます。なぜなら一番反応している感覚の方が掛かりやすいからです。もし、どうしてもウーロン茶にしたいのであれば、一度紅茶にしてからウーロン茶にする方が成功率は上がるでしょう。水の流れを無理にせき止めるのではなくて、水の流れに流されるのです役に立つ催眠術前世体験 9月29日第7回 催眠ライブ IN KYOTO 10月18日