水樹の衣装室

あたしに、しょーもないことで細々と五月蝿い男がいるんですよ。

あたしからしたら「どうだっていいじゃん、そんなこと」みたいなことでも、一言二言余計な。

今日も。

10箱の段ボールの並べ替えで

「横のほうがラベル見えるじゃない」

(￣□￣＃)ウルサイ

私「縦のほうが綺麗に収まりますよ」

「…」

「…」


うぜえー！！！！！！！！！！！！！！！！！！


じゃあお前がやれ！
とは言わなかったけど言いたかったよマジで。


まあこの男、Ｋっていうんですが、こいつが午後にあたしと一緒の仕事したんですよ。

あたしの部署は飛行機で販売する機内販売の管理なんですが。一日に飛ぶ飛行機に載せるものを用意する仕事なんですね。

一日に31台前後なんです。

今日は、必要な数がピッタリだったんです。
その計算にＫが作ったリストみたいなのがありまして。
「俺の役に立ったでしょ？！」←めっちゃ嬉しそう


(￣□￣＃)


うぜえ。


「あ、うん、…そうですね」

と答えたら。




「もっと褒めてよ！水樹さん！！」


…。


……。


ソーリー！！




YOU、あたしに褒めてほしかったんだね！！

「わあすごい♪♪」って言って欲しかったんだね！！

そ、そんな小さな希望に気付けず……。


あたしは女子失格だぁ…！！！！



なんでこいつが、うちの部署に来て以来、あたしにつっかかるのだろうと考えてはいたんだ。

そうか…。

あたしが褒めるのが下手なせいか。

付き合い方を改めるべきは私であったか。



今日は少し、職場の和ってやつを考えた。



あたしが周りに対して、
できることはなんだろう？