テーマ:中国留学日記(317)
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7月に中医大学は卒業したのですが、
今年1年間は引き続き病院で来年度の医師国家試験に向けての実習になります。 5年目の実習と同じように1ヶ月づつ科を移動して実習を行います。 基本的には5年目と一緒で検査のオーダーを出したり、カルテや処方箋の記入などをします。 初日。 病院の人事部で手続き、その後病院内の教室に移動し、1年間の流れについての説明を受ける。 その後、翌日から所属する科の担当医師に挨拶をして、初日は終了。 2日目。 本格的に実習開始。 まずは人事部で工号という病院の医師(見習いですが)のバッジを受け取る。(デポジット50元) その後は科に移動して実習開始。 今月は消化器科。 1日の患者数は70人前後。 特殊外来では中薬を処方していますが、普通外来では、ほとんど西洋薬を処方しています。 患者さんの多くは胃炎か腸炎、胃、十二指腸潰瘍です。 なのでピロリ菌の検査や胃カメラや腸カメラのオーダーが主です。 そして、治療は制酸薬や胃粘膜保護薬の処方、ヘリコバクターピロリ菌の除菌治療など。 時々、肝機能障害の患者さんもいますが、肝炎などは肝炎科(別病棟)での診察になります。 時々、中成薬を処方しますが、主に処方するのは小建中湯(受寒・胃腸虚弱)や霍香正気湯(暑中・夏風邪などによる胃腸障害)などです。 ところで、中薬(生薬)は一人一人オーダーメイドで、細かい調整ができますが、その分ちゃんと診察できる医師の腕が重要になってきます。 また煎じたり、いろいろ面倒な点も多くあります。 その点、中成薬はその人に合うようなピンポイントでの治療をすることは難しいですが、 特に難しい疾病でない限り、簡単に取り入れられて効果もあります。 また、飲みやすいように加工してあるので日本人にとっても、比較的取り入れやすいのではないでしょうか? いわゆる日本の薬局で売っている漢方薬と同じようなものですね。 ただし!!! これもきちんとその証に合っていなければ、効果は…!? ですから、自分で手軽にというわけにはいきません。 自己判断ではなく、きちんと中医師の診断の元、服用してくださいね! って余談になりましたが、 そんな感じで、1年間の実習がまた始まりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月12日 13時09分45秒
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