推拿
只今、推拿科で実習中!ちなみに、推拿とはなんぞや!?という方に…推拿とは、中国の古典医学書にも記載されてる中国伝統の医学(治療法)の一つです。按摩やマッサージの起源とも言われています。中国の伝統医学の経路・経穴また筋肉・靭帯・関節にさまざまな力で効果的に刺激し、痛みを取ると同時に内蔵の働きを調節し生理機能を回復させます。中国の病院には外科や内科などと並んで推拿科があります。推拿科では、腰痛や肩こり、腰椎間板突出、五十肩などコリ・痛みの解消だけでなく、体の不調全般にわたる治療も行っています。※あくまで治療であり、リラックスやマッサージ的な町中の推拿とは違います。ある日の推拿科…治療もひと段落♪暇してます。左側にベッドが並び、右には医師の机があります。私は推拿科で実習中ですが、12月、1月、2月は季節がら寒いため、また春節を控えているせいもあり患者さんは普段より少なめです。推拿はやっぱり自分で手や体を動かし、習得するものだとつくずく実感しています。手の動きでその人の技術レベルがすぐにわかります。患者さんは少ないですが、おかげでじっくり指導してもらっています♪病院の推拿科はどんな感じか?というと、まるで町の治療院のような感じです。腰痛や頸椎、肩、腕の痛みの患者さんが主です。なので必然的に年齢層が高め(^_^;)ひとりひとりしか治療できないので、治療を待っている間、ほかの患者さん達は横でおしゃべり。基本的に命にかかわる急病の患者さんたちではないので、ゆる~い雰囲気です。私もたまにおしゃべりにまぜてもらったりと、ほんわかしていてとっても楽しいです。でも年齢の高い患者に交じって、まだ1歳に満たない子供たちも受診に来ています。後天的筋性斜頚の患者です。筋性斜頸とは、片側の胸鎖乳突筋の短縮により、患側に頭を傾け、顔が健側を向く姿勢をとる疾患である。胸鎖乳突筋部に腫瘤が存在し、生後2,3週に最も顕著になる。80%の症例で、数ヵ月で腫瘤は消失し、斜頚位、頚椎の可動域制限も治癒する。(MyMedより)整形外科(西洋医学)では無治療、経過観察ののち、2,3歳以降後遺症が残った場合には手術をするという方法を取るようですが(患者の約80%は自然軽快するようです)、推拿では早いうちから治療を行います。局部を推拿で治療することにより局部の緊張を緩め、筋肉の収縮を防止します。無治療、経過観察で様子を見るより、積極的に治療を行い、効果を上げている推拿は素晴らしい治療法だと思います。私も先日、軽度の腰椎間板突出(ヘルニア)で先生に治療してもらいました。2回ほど治療をしてもらったら、腰痛と座骨神経痛がすっかり良くなりました西洋医学での治療は鎮痛剤、コルセット、手術など対症療法が主流だけれど、中医学の推拿や鍼灸などにより症状を軽減させる方法も有効だと感じます。でも、一つだけ残念なことがあります。それは、自分で自分を治療できないこと…自分で治療できたらいいのにな~。