写真撮影を始めたのは朝だったのに、小さな街のめぼしいお店をどんどん当たっているうちに夕方になってしまいました。
でもこのままじゃ眠れな~い!何とかしなきゃ!!
更に焦りを募らせて暗くなってきた道を急いだものの、今度のお店もNG。
(こういったカメラは扱えないお店が多いのでしょうか?どういう理由で、どこもかしこも「直せません」と言っていたのかは忘れてしまいました。)
でもちょっと困った顔をした店員さんが、郊外に住んでいるという職人さんの連絡先を紹介してくれました。
全く馴染みのない路線のバスに乗って、聞いた事もない地区に出向くのは心細かったけど、他に方法がないので翌日行って見ました。
勉強や生活の役に立たない事なら何でも覚えている私なのに、この「指定された住所」というのがどんなところだったのか、民家だったのか、それともお店だったのかは、不思議な事に全く思い出せません。
初老でちょっと暗い感じの小柄な男性が、カメラを見て直しくれた時の安堵感は一生忘れないと思うのに。
そしてもう一つ絶対に忘れられないのは、私が最後に
「私は一体どうやって、カメラを壊してしまったのでしょうか」
と聞いた時に返ってきた言葉です!
「?? だってこのカメラ、もとから壊れていたみたいですよ?」
!!!!!
私の動揺は一体何だったのーーー!
この謎と後悔に満ち溢れた24時間は、それまでの数ヶ月の留学生活の中で最も辛い瞬間ですらあったのに・・・。
修理代はたぶん2~3000円くらいでした。
あまりにもヒドイ事件だったので、カメラが元々壊れていた旨を学校に説明して、せめて返金ぐらいしてもらおうかとも思いましたが、あの先生にこれ以上偏見を持たれるのも面倒だし、マイナスに働くと困るので、この件はこのままにしておく事にしました。
ふぅ・・・・。