カテゴリ:フランス社会を泳ぐヒント
(エッフェル塔近くにいつもあるメリーゴーランド。 この写真を撮ったのは一年前だけど、今だってあるはず・・・。)
《前回の続きです。》 話が違う!! 私は混乱した頭で必死に考えました。
そして思い出したのは・・・・前回のオペレーターが開口一番、私の契約しているコースを尋ねてきた事。 もしかして、フランスでありがちな「決めつけ」にまた遭っているのかもしれないと思い、 「私の契約ってオ・デビ《haut debit=ADSLの様にハイスビード》ではなくて、バ・デビ《bas debit=その反対》なのですけど?」 と言ってみました。
するとオペレーターの態度がころっと変わり 「あぁ、バ・デビだったら今すぐ解約できますよ」 と言った後、その場で解約の作業をしてくれました。ふぅぅ・・。
・・・・・・確かに、今時ダイヤルアップ接続をしている人は超少数派のはず。 でも私の知り合いの中には二軒、今までADSLにしていなかった家庭があるし(どちらも現在切り替え中ですが)、オランジュ自身だって一応、ダイヤルアップ接続サービスを提供し続けている訳です。 プロなら、頭ごなしに「いま電話の向こうに居る人もADSL接続をしているに違いない」と決め付けず、一番初めに相手の契約しているコースを聞くぐらいの機転は欲しいものだと思いました。
特に、コースによって解約方法が異なってくるんだったらね!!
今回は向こうの言い分が矛盾している理由を見つけて解決する事ができたから良かったけど、そうでなかったら即時解約できず、翌月分(下手したら翌々月と翌々翌月分も?)無駄に払うハメになるところでした・・・あぁ、あぶないあぶない。
フランスで生活してきて、今までも何度か同じ様な目に遭ってきました。 たとえば、今年の初め滞在許可証の更新にシテ島の警察庁まで行って来た時の事。 受付の女性に 「『フランス人の配偶者としての滞在許可証』をいただきに来ました」 と言い、持参した書類を見せると、相手は強気に 「これじゃ足りないじゃないの!」 と怒ってきました。 私は、電話予約後に郵送されてきた「必要書類一覧」を見せ、自分は指示通りに用意してきている事を証明しようとしました。
「必要書類一覧」には20種ぐらいの項目があるのだけど、私の場合最初に書いてある3種のみが必要だったので(これは電話予約の際にも聞いていた)、郵送の準備をしてくれた人は、3つの項目の横に、蛍光ペンで縦の線を引いてくれていました。 それを見た受付の人は・・・・
「よく見なさいよ!ペンで引いてある線が下に少しはみだしているでしょ。こういう時はその下の書類も自分に関係ないかどうか、目を通さないとダメよ」
・・・・そんなバカな・・・・。 線は確かに数ミリはみ出していたけれど、それでもその下に書いてある項目からは遠くに留まっています。 (それに仮に目を通したとしても、どうやって「この書類は私に関係あるわ」とか「ないわ」とかの判断をすればいいっていうのよ~?)
納得できず何度もこちらの言い分を主張したものの、相手がヒステリックになってくるだけだったので、私は 「書類が足りないのなら仕方ない、悔しいけど出直すか」 と思うに至りました。 「電話にでてくれた人も手紙を作成してくれた人も、2人揃って間違えるなんておかしいといえばおかしいけど」 とも考えながら・・・。
それまでの5年少々、私はラッキーな事に滞在許可の更新がいつもスムーズに行っていたけれど、トラブルに巻き込まれる日本人はとても多いと聞き知っていたので、ついに自分の番が回ってきたのかと思ったのです。
けれど、ついてきてくれていた夫はフランス人。 今までずっと祖国で暮らしてきただけに「外国人」の私よりも嫌な目に遭った事が少なく、こんな具合に揉まれた事がほとんどない人です。 ふだんは私よりもずーーっと温厚な彼なのに、お役所仕事をする人との免疫がないだけにカンカンになり、しつこくこちらの正当性を繰り返し続けたのでした。 (またもや続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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