映画大好き夫婦のパリ新婚日記
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一昨日の続きで 私をいつも苦しめているフランスの「大雑把さ」が 珍しくも私を救ってくれたエピソードを書こうと思います。 2005年秋、私はまた唸っていました。 論文が・・・終わらないっ!!!! この時準備していたのは、DEAの論文。 前回の反省を肝に銘じて 今度こそは余裕を持って書きたかったのに この2年の間に色々な事があったのも手伝い、 またもやギリギリになってしまいました。 そうしたらなんと この時も指導教授とT教授が助けてくださったのです。 どういういきさつでだったのかは覚えていないのですが、 ある日「論文提出日」が決定しました。 (もしかしたらこの時は、事務室が一方的に決めていたのかも?) それがあと数日に迫ったある日 私はいつも通り指導教授に論文原稿を見てもらっていました。 先生はここをもっと掘り下げた方がいいとか、 この現象に対してこういう見方もあると追記した方がいいとか、 「日本人」という意味の言葉「japonais」も 「フランス人」という意味の「francasis」も 頭文字は全て大文字にすべきだとか (最初を大文字にする人と、そうでない人が居るみたいです)、 色々指導してくださいました。 ・・・が、どう考えても その意見を全て取り入れるには時間が足りないのです。 私がそう言うと、教授は 「分かりました。 では今からT先生に電話して 提出日を少し遅らせてもらえないかどうか聞いてみます」 と言ってくださるではありませんか! 私は内心 「さすがに今回は無理でしょう。 提出日は前々から決定してしまっているし」 と思っていたのですが、結局・・・・・ 私は規定の提出日に一応事務室に赴き、 (最終追加・訂正事項が抜けている)ダミー論文を 「T教授宛て」として提出する事になりました。 でも最終論文はその数日後(一週間ぐらい後?)に T先生の家まで持参し、 郵便受けに入れておけばいいというのです! 私はもう諦めて 「少々間違いがあっても、掘り下げ方の少ない点があっても、 それは仕方ない!」 と思っていたのに、これはとっても助かりました。 日本の母校では有り得ない事なんですけどね。 でも日本のあの大学が「異常」だったとは考えていません。 (他の日本の大学はどうなのかな?という好奇心はありますが。) そしてそれとは全く逆の、私がパリで受けた恩恵も (そんなにしょっちゅうある事ではないだろうし、 自分はラッキーなんだと思うものの) フランスにおいてはそう「非常識」でもないのかもなんて 思っています。 だって、お国柄が全然違うんですもんね。 何はともあれ、論文にまつわるこの2つのエピソードは 「フランスって・・・あぁ、フランスって・・・・」 と嘆いてばかりの私に、この国の良さを見せつけてくれました。 私はこれからもフランスに留まっていく訳だけど この経験は心の支えになっています。 本当にありがとうございました、両教授・・。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 これは、フランスで生活し始めた頃 かなり役に立った本です。 「この本には間違った記載がある!自分の体験とは違う!」という クレームを聞いた事があるけど、仕方ない様な気も・・・・。 だってこの国って例外だらけなんだから。 編集部にしても「基本的には『ケースバイケース』です」と、 全てのページに書いていく訳にもいかないでしょうし。 (一番上の写真は、 うちの最寄りの駅から階段で地上へ上がっていく時に見える光景です。 殺風景な地下から出た瞬間にこれを見ると、ちょっと幸せ気分。 ・・・・でも、もう何日もメトロに乗ってないんですけどね・・・・。)
フランスのバレンタインってすき! 2008.02.12 コメント(9)
万歳!フランスの大らかさ(前編) 2007.11.20 コメント(4)
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フランス人の夫とパリに暮らしています。 映画大好きな私達の日々の記録(&留学生時代の思い出)。
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