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昨日から12月3日の出来事を書いているところなのだけど、この続きに行く前に、私の「ビズ《=bisou》」観を先に言わせてもらうべきだと気付きました。 なので今日は話題が変わるけれど、フランス特有(?)の挨拶「ビズ」についてです。
フランスでは人と会ったり別れたりする時には、挨拶ついでに握手かビズをする事が多いです。 「ビズ」というのは基本的には、相手のほっぺたに、お互いが同時にキスをし合う動作の事です。 でも実際にはそう親しくもない人同士の「ビズ」だったら、お互いにほっぺたをくっつけ合うだけの様です。
ちなみに私は相手のほっぺたに自分の唇をくっつける度胸も気力もありません。 なのでいつも、相手の頬に自分の頬をそっとつけながら、上クチビルと下クチビルを離して変な空気音を立てるだけの、インチキなビズでごまかしています。
ここからは更に主観的な意見ですが、ビズは異性間か女性間で行う事が多く、男性同士だと(本当に仲がよくない限りは)握手で済ませている感じがします。 なので・・・・・皮肉な事だけれど、新たに男性と知り合った場合、ビズに慣れているディノがその人と握手をし、ビズにいつまでも慣れきれない私がその人とビズをする事になります。 その時の私の心の声は 「なぜ、ディノ(フランス人)ではなくて、私(日本人)がするの? ビズはフランス人同士でやってくれーーー!」 です・・・・。
私はあまりビズが好きではないのかもしれません。 でも別れ際にはビズ交換をするのが在る程度の前提になっているので、相手からビズの体勢をしてもらえなかったらさびしい事もあるけど・・・。 う~ん、複雑。
確かに、ビズが出来ないと物足りなく感じてしまう事もあります。 色々あるケースの中で一番困るのは・・・・・
日本の女友達と久々に会って最後に別れる時、いつもの手を振るようなあいさつだけだと何かが足りない様な気がしてしまう事です。 次にいつ会えるか分からない、後ろ髪を引かれる思いなのですから。 かといって、日本人の友達にビズするのもね・・・・はぁ。 あ、読んでくれているアナタ、今度会った時に襲うつもりは一切ないので心配しないでくださいね。 実際問題、ここで「ビズ」そのものをしたい訳ではないのです。 だけどこの場にて、今まで慣れていたはずの日本式の挨拶だけだとそっけない感じ・・・。
この辺の混乱を描いた、一年前に祖母のお見舞いに行った時の滑稽なネット日記が出てきたので、引用してみます。
今日は96歳の祖母が滞在している老人ホームのようなところに行ってきた。
(あら?) その1秒後、私と祖母は抱き合っていた。
・・・・あーあ、なんかやっちゃってるよ、変な事・・・・。 (というか、おばあちゃん乗りやす過ぎ!)
・・・・!!あ、もうこんな事はありえないはずなので安心してください、日本のみなさん。 (おばあちゃんとの事件を書いたから、信用してもらえないかしら? いえいえいえ、もう、絶対ないですから!)
長くなったけれど、つまりのところ私にとって「ビズ」は相手によってはあまりしたくないけど、状況によっては(したらマズイところででも)したくなってしまう、困った習慣なのです。
(写真は、パリ16区の素敵な住宅地、オトゥイユ《=Auteuil》の駅前商店街で撮りました。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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