テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:フランス社会を泳ぐヒント
クリスマスイブの話の続き(これで最後!)です。 アクセサリー屋さんを出てから、私達はシャンゼリゼへ向かいました。 私が主人へのクリスマスプレゼントを見つけられなかったのでいつものヴァージンメガストアに行って、彼の希望する本やCDを買ってあげようと思ったのです。 本当はガウンとスリッパをあげたかったので準備の遅かった自分にがっかりしたけど・・・・そういった実用品よりも、本人の好きなCDなどの方が喜んでもらえるのは確実なのだからまぁいいか、と私は自分を慰めながら、主人はおもちゃ屋に向かう子供の様にウキウキしながら、いつも24時まで開いているヴァージンに着くと・・・まだ20時過ぎなのに、なんと閉まっていました!! さすがフランス・・・・。 商業的な利益よりも、クリスチャンにとっての神聖な夜や、従業員の楽しみにしていた家族の団欒を重視したのでしょうね、きっと。 (もしかしたらただ単に、誰も働きたくなかっただけかもしれませんが・・・。) 24日の仕事を早く終わらせてあげるのはとてもいい事だとは思うのですが、私達はやっぱり、がっかりしました。 同じ通りのフナック(同じくCDなどが買える大型店)ももちろんもう閉店しているし、翌25日はどのお店も終日閉まっているはずだし、これで、夫へのプレゼントを買うのは26日以降という事に決定してしまった訳です・・・。 うちの主人は日付にはこだわらないタイプで、誕生日のお祝いすら当日ではない日で構わないという人なのですが、道々楽しみにしていたせいかこの時だけは 「プレゼントのないクリスマス・・・」 と言って、寂しそうな顔をしていました・・・。 ごめんね~ 諦めのつかないままシャンゼリゼ通りを凱旋門に向かって上がっていき、途中でふらっとアーケードみたいなところに入ってみました。 中央にあるスターバックスは閉店準備に入っているみたいだったし、その他のお店も閉まっているところが大半です。 なのにアーケードの中には人がいっぱい・・・世界中から押し寄せた観光客も、ショッピングが出来ずレストランも大半が閉まっている24日の夜はする事がないのでしょう・・・。 この光景を見て、2003年の元旦を思い出しました。 この年末年始、大晦日に友人の友人の家でカウントダウンをしたまでは良かったのですが、その翌日は何もする事がなくて、地方から遊びに来ていた日本人の友人と2人で困り果ててしまいました。 せっかくパリまで来てもらったのに、美術館もお店も閉まっているのですから。 「『コテコテの観光地シャンゼリゼ』に行けば何かあるかも」 という期待を抱いてここまでやってきたものの・・・・開いているのといえば、数点のチェーンレストランだけ。 もちろん凱旋門も窓口が閉まっていて登れず、その後適当な食事をしただけの残念なお正月になってしまったのです。 この時も「とりあえず」シャンゼリゼ通りを歩いている観光客や、「とりあえず」凱旋門をふもとから見上げてみる観光客(くどい様だけど、他にする事がないので!)がたくさんいたなぁ・・・・。 ちなみに彼女の知り合い(日本人女性)はその数年前のクリスマス、誰にも何にも誘ってもらえなかったので一人で映画館に行って時間を潰したとも聞きました。 フランスではクリスマスが家族行事なので、確かに運の悪い留学生はあぶれてしまう可能性があるんですよね。 (留学生同士で集まってお祝いするのも手ですが、大半は自国に帰省してしまってたりするし。) 観光客も留学生も油断できない日、それが12月24・25日と1月1日なんだと思います。 もちろん探せばパリにだって、私達が行った「ブラッスリー・バルザール」の様にイブでも開いているレストランもあるし、クリスマス・ミサに行くなど「ヨーロッパならでは」はクリスマスの楽しみ方もあるし、「全くどうにもならない」という訳ではないのですが、日本に比べてしまうと商魂が未発達なフランスのクリスマスって難しいなと思ってしまうのでした・・・。 とりあえず来年は私、もっと前々から準備しようと思います! (反省をこめて書いておきます。) 《上の写真はシャンゼリゼにあった謎のオブジェです。隣に色違いのバージョンもありました。》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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