カテゴリ:Paris&近郊おでかけ記
時間が経ってしまいましたが、そしてオチも何もない話なのですが、大晦日にすごく不思議に思った事があるので書いておきます。 家で大満足(自己満足?)のディナーを食べ、友人達から電話を受け、ドイツに居る義母達にも電話をし、一息つくとあっという間に0時。 「この時間には確かエッフェル塔の近くで花火があったはず」 と思って我が家の窓から身を乗り出してみました。 (我が家の寝室からは、エッフェル塔の先端がほんの少しだけ見えるのです。) でも一切気配はありません。 不思議に思いつつも、この日は昼間から2人で 「年明けすぐにカフェに行ってシャンパンを飲もう」 と言っていたので、トロカデロ広場まで歩いてみる事にしました。 トロカデロ広場というのは、上の写真に写っている建物(シャイヨー宮)が2つあり、その間からエッフェル塔がよーく見えるところ。 (いい写真がなくてごめんなさい。これは真正面から撮っていないので、エッフェル塔がシャイヨー宮に隠れています。) 7月14日の革命記念日にエッフェル塔あたりで打ち上げられる花火は、ここからとてもよく見えるらしいです。 シャイヨー宮とエッフェル塔の向かいにはいかにもパリらしいカフェが連なり、いつもパリジャンや観光客でいい感じに溢れています。 土地柄スリや泥棒は居ると思いますが基本的には平和で、車がビュンビュン走っているのを除けば穏やかなところです。 でもこの夜は・・・とにかくすごい人!!! 広場自体にはベンチなんてほとんどないので皆立っているのですが、それぞれに持参したお酒を飲んでいるため酔っている人も多く、地面には割れた酒瓶のカケラも飛び散っています。 カフェに入ろうとすると・・・もう閉店準備に入りたいのでしょう、初老の上品な、でも困った顔のボーイさんが回転ドアを内側から両手で押さえ、これ以上お客さんが入れない様に阻止していました。 私はそれを見てすぐに入店を諦めましたが、酔っ払った女の子はボーイさんに向かって 「10ユーロあげるから~(入れてよ)」 と何回も叫んでいるし、お酒に飲まれた男の子にいたっては何とか回転ドアを回してやろうとばかりに、ボーイさんと力比べ。 ボーイさん頑張れ・・・。 残念ながらカフェには入れなかったけど私は 「これだけ人が居るのだから花火があるに違いないよ!!」 と訝る主人に言い聞かせ、初めての経験にワクワクしていました。 が、時計を見るともう12時半過ぎ。 ・・・・? とっくに始まっていてもいいと思うんだけど? まさか・・・まさか・・・いつの間にか終わってしまったの? でももし花火が始まっていたならさすがに音で、来る道すがら気づいたはずなんだけどなぁ。 広場に居る人々は様々でどうしても酔っ払いの方が目についてしまうけれど、普通の状態の人達も居るはずです。 観光バスが3台も止まっているから観光客だってたくさん来ているはず! だけど暗がりの中では、誰がどんな人なのかよく分かりません。 ようやく幼児を抱えた男性を見つけ「この人ならまともに違いない」とばかりに話しかけてみると・・・・ 「花火?? 無かったですよ」 という返事でした。 後ろに立っていた奥さんとお嬢さんが 「これからも何もないと思います」 と補足してくれたので、ますます不思議になってきました。 この群集は、一体なんの為にここに居るのだろう??? (この家族はカフェで食事し終わって出てきた感じでしたが。) 一応広場を半周してみましたがガラの悪いおにーさんが多過ぎて、いつになく主人にひっついて歩かざるを得ません。 そのうちにエッフェル塔のライトがいつも通り派手に点滅しだし、1時になった事が判明。 もう帰ろうと言って、もと来た道を歩き出しました。 しばらくすると1時10分を経過したらしく、エッフェル塔の点滅も終了しました。 同時に点灯も終わってしまい、エッフェル塔はもうただの影。 あんなに人が集まっていたにも関わらず花火も何もないまま、エッフェル塔のイルミネーションすら終わってしまった・・・。 あの人達は一体なんだってこんな場所で集合して持参のボトルを立ち飲みしていたのかしら? 毎年大晦日の夜、歩行者天国になったシャンゼリゼ通りは立ち飲みする人で溢れるのを知っていたけれど、それは0時あたりから花火でも上がるからだと思い込んでいました。 実際、どうなんだろう??? 大晦日に花火があるのかどうかと、どうして人々は寒い中シャンゼリゼ通りやトロカデロ広場にたむろするのか(フランス人気質ってそういうもの?観光客はパリに酔っているから寒くても平気なの?)が、とても不思議だった大晦日でした。 誰か知っている人居たら教えてくださ~い! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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