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昨日(2月1日)は滞在許可証(=titre de sejour)を受け取りに、シテ島の警察庁(=prefecture de police)へ行ってきました。 実は半月ほど前から 「今度のテロはパリで起こるかも」 というニュース(噂?)を聞いていたので、できるだけパリの代表的なスポットには行かない様にしていたのだけど(だから映画も観れてない)、社会保険(?)の事務所が新しい滞在許可証の提示を求めてきてから1ヶ月以上経っているので、おっかなびっくり家を出ました。 いざ警察庁に着くと入り口に人々が並んでいます。 (上の写真が警察庁の正面入り口です。) 警察庁に入るには空港で搭乗したい人同様に、入り口ホールのベルトコンベヤーの上にコートやカバンを置き荷物検査を受けなくてはいけないので、前が少し詰まっていたのか3分ほど待ちました。 私がようやく建物に入れる頃になって、アフリカ系(?)の男性が横からあからさまに割り込みしてきました。 イラッとしたのは皆同じ。 私よりも少し後ろに並んでいた男性2人がその男に文句を言いました。 でも割り込み男はそんなのどこ吹く風。 「俺は昨日から待ってたんだ!」 と訳の分からない事を言って、私の真後ろに並びました。 その後も口論が続き誰も前へ進めなくなってしまったので(警察庁はドアが2重になっていて、数人で一遍に入館しなくてはならないのです)、建物の中から女性係員が1人出てきました。 事情を察した彼女は最初は割り込み男に強い口調で話しかけていたものの、やはり怖くなったのか彼を追い出す様な事はせず(女性1人じゃ無理ですよね)、結局説教をするだけにとどまりました。 さて、そういう事情で割り込み男の前に並んだまま入館した私はベルトコンベヤーの上に鞄とコートを置きました。 少し歩いてベルトコンベヤーの先で待っていると鞄はあっという間に出てきたのに・・・コートがなかなか出てきません。 というより、ベルトコンベヤーの動き自体が止まっているのです。 この異常事態に、横に立っていた係員は私に 「どうしたのですか?」 と聞いてくる始末。 (私が知りたいよ!) おかしいなと、荷物検査官のまん前にあるテレビ画面を見た私はびっくり! なんとそこには私のコートと一緒に、かなり大きなバッグが写っていたのです。 あの割り込み男、こんな大荷物だったんだ・・・そうか・・・ベルトコンベヤーを一時停止したのは、この鞄の中をじっくり見たいからだったのね・・・。 「昨日から待っている」なんていう発言は頭がイッちゃっている証拠だし、もしかしたらこの人、自爆テロを起こす気なのかもしれない 「昨日から待っていた」のは「警察庁への入館」ではなくて、「テロの実行」だったりして・・・その方がピンと来るなぁ。 数分(といっても実際には2分ぐらい?)してベルトコンベヤーが動き出してコートが出てきたので、私は急いで「アジア・オセアニア地域」を担当しているブロックへ走りました。 とにかくもう、一刻でも早くこの建物を離れたい一心で・・・。 警察庁は大きくて、訪問者は自分の出身国に関係のあるブロックへ足を運ぶ事になっています。 さっきの男はアジア及びオセアニア出身ではない気がしたので、私は走りながらも 「もうあの男に会う事はあるまい」 なんて思っていました。 ところが 急いで収入印紙を買って、急いで滞在許可証の受け取り窓口まで走ろうとすると・・・なんとあの男が居るではありませんか 彼はなぜかエレベーターを待っています。 私はいつも1階(フランス式には0階)で用が足りるのに、この人は一体なぜ上に行きたいのでしょう まさかまさか・・・何かを仕掛けるためじゃないよね 怖い・怖い・怖い・・・。 私はそのまま走り続け無事滞在許可証を得ると、急いでさっさと警察庁を後にしたのでした。 「万一の事があったら、たった今私に許可証をくれた人はこの世から消えてしまうの?」 とパニックになりながら・・・。 (警察庁の出口は三色旗が立っているところです。 入り口と出口が中庭を挟んで反対側にあるので、出口はこの写真の通りセーヌ沿いにあるんです。) 結局昨日から今までパリのどこも爆破されていないから、思いっきり取り越し苦労だったのだけど、本当にヒヤヒヤしたよ・・・。 警察庁を出ると目の前に広がる対岸の、大好きなカルチェ・ラタンのこんな風景には毎回心和まされてきたけれど、今回は格別でした。 私も、あそこの職員さんも他の訪問者も、生きてて良かった・・・。 投票(をクリック)していただけると嬉しいです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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