カテゴリ:留学記・留学関連の話
(1つ前の日記の続きです。) ついに見知らぬ、でも親切そうな教授のご自宅のドアの前に立つ私・・・ そう、なんとこの日私達が会う約束をしていたのは、大学では なかったのです。 面識のない方に論文指導をお願いしに来たのでもちろん 緊張していたのですが、着いたのが待ち合わせ時間ギリギリに なってしまったのでためらうヒマもなく呼び鈴を押しました。 すると出てきたのは・・・ 背が高く細身で清潔感あふれる、広いおでこの下の眼鏡の奥の優しい瞳が 印象的な方。 (ずいぶん経ってから、私の母と同年代と分かりました。) 玄関を入ってすぐ左手の小綺麗な居間に通された私は勧められるままに ソファーに腰掛け 「何か飲みますか?」 と聞かれたので一瞬迷ったものの、お水をお願いしました。 お天気が良いこの6月の日に急いで歩いたせいで汗ばんでいたし、 いざ座ると急にドキドキ緊張してきたので、とにかく「何でもいいから」 「何か」が欲しくって・・・。 教授がお水の入ったコップを持ってきてくださると私は改めて簡単な 自己紹介をし、論文の計画について話し始めました。 とはいえ、この間計画書を送って以来なんの進展もないので 「書いた事を繰り返すだけになってしまうなぁ・・・」 とちょっと困っていたのですが、なんと教授が私の論文にかなり乗り気で、 ご自分が今までに吹き替えや字幕について気づいていた事について ペラペラと話し始めるではありませんか。 私としては正直、とても助かりました。 この教授とお話ししている間に私の不安感はどんどん、予想外なぐらいに 拭われていきました。 以前にも書いた通り私は「資料の少なさ」にもちょっと困っていたのですが、 先生はご自分の著書の中に映画吹き替え用の翻訳をしている人達について 書いた章があるからと言って、題名を教えてくださいました。 ある種の偶然で私が論文計画書をお送りしたこの教授、実はすでに 吹き替えに興味を持っていらしたのね 私って本当にラッキーだなと思いました。 資料の少なさを補う為にも、そしてせっかくフランスに居るのだから、 私はやはりできるだけ自分の足で調べていきたいと思っていたのですが、 先生はその考えに賛成して、映画字幕や吹き替えの為の翻訳をしてきた 方達の連絡先を教えてくださいました。 すごく幸先がいいわ そんな調子であっという間に1時間半が過ぎました。 教授が(まさにお手紙に書かれていた通り)私の論文を手助けしたいと 思ってくださっているのがとっっっても良く分かったので、今日の時点で 話し合うべき事と言えば、あとは実質的な事、つまり私の「指導教授」に なっていただけるのかどうかを確認するだけになりました。 実はかなり盛り上がって話していた割に、この点については一切話題に 上っていなかったのです・・・。 (続きます。) 上の写真は私が大好きなサン・ミッシェル界隈です。 投票(をクリック)していただけると、励みになりますです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.18 04:30:54
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