カテゴリ:留学記・留学関連の話
(1つ前の日記の続きです。) こうして面談はとても穏やかに、でも双方がなんとなく興奮しながら 進みました。 1週間前まではただの「夢」だったものが「近い現実」に変ったのに 驚きつつも、その実現性にようやく確信を持てた私は、数日後の 期末試験対策のために今日これから地方の自宅に帰るという事を告げ、 来月にはパリに来て家探しをするとも宣言し、握手をして教授宅を後に しました。 今になって一層不思議に思うのは、教授がこの最初の面談時から私を 100%信頼してくださった事です。 私自身はフランス語で100枚前後の論文を書けるのかどうか不安で 仕方なかったのですが、先生の頭の中にはそういった考えが存在しない 様子でした。 (ちなみに私が 「フランス語で書くのは大変」 と言ったら 「もしも英語で書く方が楽ならそれでもいいですよ。 私が翻訳してあげます」 とおっしゃってくださいましたが・・・それはさすがに本当だったのかな) その時の私には「論文の完成」という1年後の課題よりも、目先の 「期末試験のクリア」や、「書類専攻をパスして正式に編入許可を得る」 などの課題が山積みだったのですが、その話をしても教授は「大丈夫」と いう確信を持っている印象を受けました。 もちろん、他人事だからというのもあるのかもしれません。 でも教授からは一度もそういった態度が感じられなくて・・・私はその後も 何度も精神的に救われるのでした。 さて話を戻して・・・先生のおうちを出た私は晴れた空の下の美しいパリの 町並みを歩きながら、心が舞っている様な不思議な感覚を受けました。 今でもその界隈を歩くと、この時の気持ちが蘇ってきます。 公衆電話を見つけたので日本の母に今日の様子を報告し、さらに嬉しい 気持ちになりました。 ・・・とはいえ、先生のお宅から数分のところに郵便局を見つけると、 パリから3時間もかかる自宅から持ってきた封筒をおもむろに出し 「万一」の場合の滑り止めにする為の他大学の願書を送付したのですが(笑)。 この時はなにしろ毎日本当に時間がなくて、私は地元の郵便局にさえ 行きそびれていたものですから・・・。 (このシリーズはあと1・2回だけ続きます。) 上の写真は昨日に引き続き、ノートルダム寺院です。 ヒコーキ雲がお気に入り。 投票(をクリック)していただけると、励みになりますです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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