カテゴリ:主人の肖像
ちょっと間があいてしまったけど、この間の独り言の続きです。 (*注 この日記にみだらな行為は一切出てきませんが、読み手によっては「不潔」と とらえられるかもしれません。 下品目なジョークが苦手、という方はご遠慮ください。) 友人シルバンの家に行っていたディノから、深夜に電話がかかってきました。 終電を逃してしまったのでタクシーを拾わなくてはいけないのだけど、 そこからすぐに乗るのも悔しいから少し歩いてから乗る事にする、と いうのです。 ふぅん倹約しようなんてえらいじゃない、いい運動になるし・・・と思い、 「一応気をつけてね」 と声をかけ、私は電話を切りました。 それから数十分後に戻ってきた夫。 結局メトロで5駅のところを全て徒歩で帰ってきたそうです。 食べ過ぎたのでいい運動になったと喜びながら、とんでもない話を してくれました。 シルバンの家を出てしばらく歩き、シャンゼリゼの凱旋門近くまで到着した ディノ。 ちょうどある友人の家の前も通りかかり、 「居るのかなぁ?寝てるのかなぁ?」 と漠然と考えながら窓を見上げようとしたところ、自分を見つめている女性に 気づきました。 電車もなくなった時間帯に道端で(3枚目の)男を見つめる女・・・そう、 これはいわゆる「夜の女」です。 (主人はふだんからぼーっとしているのに、この時は考え事をしていたので 更に「いいカモ」に見えたのでしょう。) 私だったら興味のない他人からは目を逸らしてさっと逃げてしまうのですが、 主人はどうもそういう行為を「無粋だ」と思っている模様。 何しろ、私が以前 「今日道端で知らない男に急にほめ言葉をかけられた(=いわゆるナンパ)けど そのまま無視してきたよ」 という話をすると、 「一言お礼ぐらい言っても良かったのに」 と言ってましたからね・・・。 なのでその女性に気づいても、さっと立ち去りはしなかったそうです。 女性 「ボンソワール」 夫 「ボンソワール」 女性 「歩いて帰るの?」 夫 「ええ、○○駅の自宅まで」 女性 「そう・・・」 夫 (左手の結婚指輪を見せながら) 「私はですね、ほら・・だから結構です」 女性 (それがどうしたのよ、という顔をしながら) 「・・・」 夫 (本当はもうとっくに1年以上経っているんだけどな、と思いながら) 「しかも、結婚してまだ1年なんですよ」 (このくだりを聞いた私の心の声:逃げ口上に私を出さないでよ!!) 女性 (もうじき立ち去るであろうディノを引き止めるかの様に) 「ねぇ、一緒に歩いていい?」 夫 「えぇ?」 女性 「その後、あなたの家に上げてちょうだい」 夫 「だから・・・さっき言った通り、私には妻が居て家で待ってるんです」 (私の心の声:男の見栄を張るのもいい加減にして、自分の意思で断ってよ! どうせその気ないんだから!!) するとその女性・・・ 「いいわよ、じゃあ3人でしましょ」 (私の心の声:・・・(爆笑!)) ディノはもうだんだん鬱陶しくなってきつつも、 「いや、とにかく、私の妻はあなたを見たら激怒するから」 (私の気持ち:断る理由は全て私がらみかぃ?私が居なかったらこの女性を 連れ帰っていたとでもいう訳?) と応え、間髪入れずに 「では、ボンソワール!」 と言って去ってきたそうな。 その後も歩き続けたディノはアルマ・マルソーあたりで3人の女性に 見られているのが分かったものの、また同じ様な会話をするのかと思うと 面倒くさくなってきて、目を合わせない様にして早足で帰ってきたらしいです。 私にとっては主人が「行きあたりばったいの娼婦」とそんなに長い会話を した事と、彼女達が凱旋門近くやアルマ・マルソーに居る事に びっくりしました。 (ピガールやブローニュの森では何度も見た事ありますが、この地区にも 居るなんて。) ディノは女性がなかなか引き下がらないのにあきれつつも、予想外の 反応をされたのが後になっておかしくなってきたみたい。 奇妙な、夜のお話しでした。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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