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これは忘れもしない、一ヶ月ほど前の事。 (ずっと書きそびれていたので今になってアップしています。) スーパーから帰ってきた私が食料をしまおうと冷蔵庫を開けた時、ニュースを見ていた主人が 「ちょっとちょっと。これ見て!」 と言いました。 テレビから流れてきたのはショッキングなニュース。 ・・・そう、この日記のタイトル通りフランスで食物の価格が急に上がったという知らせです。 時間が経ってしまったので正確には覚えていないのですが、 確かここ数ヶ月で食品によっては30~40%も上がったとの事でした。 番組はこのテーマにかなりの時間を割いていて、レポーターは買い物客達に インタビューをしていました。 写るのは、 「確かに高くなったから、気をつけて買い物しているわ」 と応える主婦や 「もう卵の入っていないパスタしか買えないよ」 とぼやくおじいさんなど。 私もふと思ってその日買ってきたものの価格を見てみたら・・・・ たまに買うステーキ(2切れ入り)が、初めて10ユーロを超えてるうーーー (馴染みの商品だったのでつい、値段を見ずにカゴに入れてしまってました。 いけませんね。) あぁついにここまで来たか、と思いました・・・。 今から7年ほど前、フランス留学の準備をしていた私は 「地球の暮らし方・フランス」や 「成功する留学・フランス」など、 日本語で書かれたフランス生活のマニュアル本を買い揃えました。 今でも覚えているのは、そのどちらかの本に 「フランスでの外食費は高いが、食料は低価格なので自炊をすれば安くつく」 と書いてあった事と、実際に暮らしだして 「わ、フランスのスーパーで買うとこんなに安いんだ」 と感激した事です。 おかげで、絵に描いた様な貧乏留学生活を送っていた私も食物だけはふんだんに買えました。 しかも時には 「忙しいから」 という理由から買い溜めしようとして腐らせてしまうほどでした。 (だめじゃん・・・。) ところが、です。 以前にもちらっと書いたけれど年を追うごとに、買い物の際に「安い」と感じる事が減り、 むしろ「高っ」と驚く事が増えてきました。 初めは 「私がフランスの食べ物の安さに慣れてきてしまったからそう感じるのかな」 なんて気楽に考えていました。 そしてしばらくすると 「ユーロが高くなったからそんな気がするのかな(私は意味もなく円換算する癖が抜けないので)」 とも思いました。 でもここ1・2年でさすがに大雑把な私も気づいたのです。 ただ単に、フランスにおける物価が上がっているのだという事に・・・・。 こういった具合にここ数年じわじわと物価が上がってきていたフランスですが、 今期の値上げはハンパじゃないらしく、しばらくの間、ニュースでは毎晩 この話題が取り上げられていました。 ここまで来ると理由を知りたいところですが、あまり説明してくれる番組はなく・・・ ちらっと聞いた話だとどうやらユーロ対策が練られていないのが原因だそうで、 ユーロを使用している国はみな同じ運命に耐えなければならないんだとか・・・。 (又聞きなので理解できてなくてすみません。) また、あまりテレビを観ない私が唯一直接聞けた説明によると、この食物費の上昇には 中国の発展が影響しているとの事でした。 全世界の人口の27%をカバーする中国人。 最近になって彼らに生活の余裕が生まれ、以前よりも肉等を食べる事が増えた その分、他の国に食物が回って来なくなった フランスにおける食物の価値が全体的に上がった これが説明だったのですが・・ほんとかな? いずれにしても困ります・・・一体どうすればいいのでしょう・・・。 この食料費値上げに関する報道でよく言われていたのは 「同じメーカーの同じ製品でも、スーパーによって値段が全然違っていたりするので よく比べてから買う様にしましょう」 という事です。 スーパーにしても一斉に全商品の値上げはできないので、 急激な価格変化をするのは一部商品だけにとどめてバランスを取っているんだそうです。 なので、その製品を避けて買い物すればいいんですね そういえば、以前日本のテレビで見た節約主婦は「底値ノート」なるものを作って 「どの製品が、どこで1番安く手に入るか」をくまなくチェックしていました。 私は、その番組を見ながらうちの母の言った 「ここまで頑張って節約するなら、働いた方が早いと思うんだけど」 という言葉に同意しているのですが、テレビによると、同じ製品でも100円近く 違ったりする様子なので、ここは主婦として、スーパーをハシゴしなくてはならないのでしょうか? ・・・・ムリムリムリ だって・・・フランスのスーパーのレジって待ち時間長いんだもの。 もしも近所の3件を回ったなら、1時間半ぐらいかかりそう・・・。 え?甘い?こんなじゃ、ダメですか? でもね・・・もし仮に私にもっと根性があったとしても、やっぱり「底値ノート」を作るのは 無理があると思うの。 だって・・・ 商品管理のいい加減なフランスのスーパーって、商品の値段が明記されていない事が 多いんだもの。 節約できないのは私のせいじゃないわこれぞ、フランス人の好きな言い訳ゼリフ(笑) 1番よく行く「スーパー・カジノ」には、バーコードを当てるだけで値段を読み取ってくれる機械が あるけど、「モノプリ」と「リーダープライス」にはそれ無いと思うのよね。 毎回店員さんに聞こうにも、すぐにつかまる訳でもないしね。 といった訳で我が家の食費は世間的な値上げに比例して上昇してしまいそうなのですが、 この一連のニュースを見て、そして実際に値上がりを実感して以来 心がけている事が2つあります。 (主婦としてはごくごく当たり前の事ばかりなのですが、ようやく目覚めました。) でも感極まってここまでが長くなってしまったので、それはまた今度書きますね。 (上の写真はシャンゼリゼのスーパー「モノプリ」です。 上にはヴァージン・メガストアが入ってます。 どちらも夜中の12時まで開いているので、主人は時々映画帰りに寄って 買い物袋を提げてメトロに乗って帰ってきます。 「モノプリ」の値段設定って高めらしいけど、それがシャンゼリゼにもなれば より一層の事じゃないかと思うんだ。 もうやめてよね、ディノ・・。) 投票(をクリック)していただけると励みになります。 おかげ様で、先日初めてこのブログが「フランス情報」部門で10位以内に ランクインできました。 あまり気にしない様にしているもののとても嬉しかったです、ありがとうございました。 これからも更新がんばります♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.23 09:00:33
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