映画大好き夫婦のパリ新婚日記

昨日の夕方、ディノは１人で映画を観に行きました。

私も一緒に行く事はできたのだけど、題名と内容を聞いたら観たいとは思えないものだったので
（今となっては、それがどんなものだったか忘れてしまいましたが）お留守番してました。

予定よりも少し遅れて帰宅したディノ。

帰ってくるなり、ＣＤケースを開けて音楽を聴き始めました。

私が
「また買ったのね？（置き場ないのに！）」
と言うと、何も言わずに笑っているだけ。

私はなんだか白けて、寝室に引っ込みました。

ブログを書こうと思ったからです（笑）。





ディノはＣＤをかなりの音量でかけた様子で、寝室にまでも聞き覚えのある
勢いある音楽が聞こえてきます。

（後で見たら「カルメン」でした。
これと同じＣＤです。）



でもそれもいつもの事なので、放っておきました。





が、しばらくするとディノのの
「こっち来て、早く！早く！」
という声が聞こえてきます。

でも既にＰＣに向かっていた私は面倒で・・・
「待ってよ」
とだけ応え、すぐには動きませんでした。

するとディノは
「早く！早く！来て！」
としつこく叫んでいます。

私は「めんどくさっ」と思いつつ、仕方が無いので立ち上がる事に。

やれやれ、どうせ音楽が素晴らしいから聞いて欲しいとか、そんな話でしょ。





私が居間に着くと、なんだかやたらテンションの高いディノ。

「この音楽がかかっている間に、したい事があったんだ」
と言います。

そして
「はいっ」
と言わんばかりに目前に差し出されたディノの手を見ると、手のひらサイズの紙袋が！

・・・これって、中にアクセサリーが入っていそう・・？





そう、ディノは私へのプレゼントを買ってきてくれたのです。

自分のセンスに自信がないという主人は、今まで一度もアクセサリーや洋服の
サプライズプレゼントをくれた事がなかったのでびっくりです。

そうとなると早く中身が見たいというのが私の本心。

なのに興奮しきったディノは、どうも自分でパッケージをあけるつもりみたい（笑）。
（普通は、贈られた側の人が自分で開封するものなんじゃないの？？？）

ちょっともどかしいけどディノの好きな様にさせる事にした私は、包みを見つめながら
彼の前置きを聞いていました。

それがとてもくどい・・・。

「気にいるか分からないんだけど」
「みにかーの好みよりも、ごついかもしれないんだけど」
「でもこれでも、お店にあった中では華奢な方なんだけど」
「もう１つの候補はもっと華奢だったけど、持ってるのに似てたから」
「見ての通り、高級なお店で買った訳ではないんだけど」

あーーーーーーーーー！話長すぎーーーーーーー！

早く中身が見たいよ！





じりじりしていると、ようやくディノが中身を出してくれました。

なんと、他のアイテムに比べると選ぶのが1番難しそうな指輪です！

確かに私だったら選ばないぐらい幅が広く、分厚い。

でも試してみたらなかなかいい感じ


嬉しいので写真をアップしちゃいます。

色がシルバーで、私が好きなモチーフ・リボンが真ん中についているけど甘すぎないのが
気に入りました。

ありがとう～～～





予想外の「指輪」というサプライズプレゼントに興奮気味の私に、これまた興奮気味のディノが
話しかけてきます。

だから、正直言って話の内容が掴めません（笑）。

それでも頑張って（話の途中からだったけど）主人の言っている事に耳を傾けていると
「Ｍ子さんがね、みにかーのサイズはこれぐらいだろうって言ったんだよ」
と、言っているのが分かりました。

あれっ？

日曜に会ったＭ子さんとはまずポンピドゥーで一緒に映画を観て、その後に遅い夕食をとったんじゃ
なかったの？
（その時の２人の会話は１つ前の日記でどうぞ。）

アクセサリーを選ぶ時間なんてあったの？？？

訳が分からなくなってもう一度筋道を立てて１から話してもらうと、驚きの真実が判明しました。





実はうちの主人、この前日に偶然（！）メトロでＭ子さんと再会したそうです。

かなり酔っていて上機嫌だったＭ子さんは
「明日の17時に待ち合わせて、一緒にアクセサリー屋さんに行かない？」
と、主人を誘ってくれたそう。

え？？？

17時って・・・・・・今日ディノが観にいった映画の開始時間じゃない！！





そう・・・実は「１人で映画に行く」というのは嘘で、その頃彼はＭ子さんと一緒に
ショッピングしていたのです。

同じお店でＭ子さんはお母さんへの、ディノは私へのプレゼントを選んでいたというワケ。
（もちろんＭ子さんは、私の為のプレゼント選びをおおいに手伝ってくれたそう。）

まさか２人からこんな形で嬉しい具合に担がれるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。





「パリは小さい（Paris est petit.）」という言葉があります。

確かにその通りで、パリでは知り合いに偶然会う事が結構多いです。

だからＭ子さんとディノが一昨日メトロで偶然遭ったのには別に驚かないけど、
かなり酔っていたらしいＭ子さんがそこで機転をきかせたのには感心＆感謝です。

主人が買ってくれたのはいわゆるチープシックなアクセサリーで、値段で言えばＣＤ１枚分ぐらい。

だけど２人の気持ちと、自分だったら選べなかっただろうけど意外にどんぴしゃなデザインのものを
プレゼントしてくれたのが本当に嬉しい。

ありがとう、ディノ＆Ｍ子さん

何でもない日の何気ない、だけど初めてサプライズでくれた、アクセサリーのプレゼント。

指輪をずっとはめて一晩中ニコニコだった私、そんな私を見てやっぱりニコニコの主人でした。


１番上の写真は3月24日の日記に出てきたウサギのうち、今でも唯一生き残っている一羽です。
他のウサギ達のリボンを頭につけてあげました。
なんだかふんぞり返ってる感じでコワい・・・。


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