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1つ前の日記に書いた通り現在、パリのポンピドゥー・センターでは吉田喜重特集が 組まれています。 (上の写真がそのポスター。) 作品の上映自体は5月19日まで続くのだけど最初の2週間に集中して、幾つかの映画の上映前に 監督ご本人と岡田茉莉子夫人による舞台挨拶がありました。 私の主人はいつも通り、できる事なら全てを観たいと毎日せっせと通っています。 そんな主人から聞いた話。 ある日、開始時間に遅れて到着すると 「今は挨拶の最中なので、それが終わってから入場してください」 と言われ、上映室の外で少し待たされたそう。 主人は言われた通り、他の遅刻者達と一緒に「残念だなぁ」と思いながら立っていました。 でもしばらくすると「これはこれでラッキーだった♪」と思ったそうです。 「だってね、挨拶が終わって退室する吉田喜重夫妻が目の前のドアから出てきたんだよ」 ですって。 主人は嬉しそうに、でも面白そうに話し続けます。 「あの2人って、すごく礼儀正しいんだよ」 私が 「なんで?どんな風に?」 と聞くと、 「ドアのこっち側に居たぼくたち遅刻組に気づくと、すぐに日本風にお辞儀をしてくれたの!! それから、2人は誰かを待っているみたいで少しだけその場に留まっていたんだけど、 その間にもう1度お辞儀をしてくれたんだよ。 だから、ぼくが拍手をしながら『ブラボー!!』って言ったら、 岡田茉莉子さんが今度はぼくの方を見て(それほんと?)お辞儀をしてくれたんだ! だからぼく達もお辞儀を返したよ」 「お辞儀」はフランスにあまり根付いていないジェスチャーです。 もちろんオーケストラの指揮者や舞台役者の公演後の挨拶などは別だけど、 日常生活で深々と頭を下げる人はほとんどいません。 (ちょこっと下げる事はあると思うけど。) なので急に目の前に現れた女優さん(&監督)が、これまた急に綺麗なお辞儀をしてくれたのは 主人にとってことさらに印象的だったみたい。 私はジェスチャーと言えば、日本よりもフランスの方が圧倒的に数が多くて豊かだと 思い込んでいたけれど、私達の国にも外国人から見たらインパクトのあるジェスチャーがあるのですね。 ポンピドゥー・センターでの吉田喜重特集のプログラムはこちらのページの下の方でどうぞ。 (フランス語です。) ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.08 22:34:39
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