映画大好き夫婦のパリ新婚日記

結婚するには避けて通れない区役所での式の予約が済み、ほっとした私達。

でもまだまだ、調べたり動いたり考えたりして決めていかなくてはならないものが沢山ありました。

その中でも１番重要だったのは

・式の前後の流れ（レストランなど）
・当日の衣装選び
・結婚指輪の購入（婚約指輪はもらっていない為、「結婚指輪」のみ）

の３点です。

年内に２人で日本へ一時帰国しようと思っていたのでそちらについても色々決めなくては
ならなかったのですが、一時期迷った後
「10月にパリで結婚してから年末あたりに日本に帰ろう！」
と決意し、考えるのは先延ばしにしました。

なのでまずは上記３点のうち、衣装選びについて書く事にします。




当日の服装を決めるにあたって私は結婚準備の中で最も悩み、短期間とは言え鬱々としました。
（世間で言うマリッジ・ブルーかも？）

ウェディングドレスを着るか・着ないかで迷っていたのです。

その理由はたくさんありました。




まずは、資金的な問題。

長らく留学生活を続けてきた私には、自由になるお金があまりありませんでした。

当時フランスで買ったマニュアル本のどれかには、確か
結婚指輪＝新郎側が用意
会場のお花＝新婦側が用意
など（記憶違いだったらごめんなさい）項目によって分担が決まっていると書かれていました。

私達はそんな事お構いなしだったし、
私の経済状況をよく知っていた婚約者（＝現在でいうところの「主人」・ディノ）は
大方をもってくれるつもりでいました。

気持ちはありがたいけど・・・だけど・・・だけど・・・結婚後はともかく（笑）
結婚する前からそこまで相手に頼るのって、さすがに気乗りしないのよ。

特に今後義母とうまくやっていくためにも、ここで甘えすぎない方がいいよね・・・。

そう考えると、やっぱり支出をできるだけ減らすしかありません。

私は最悪の場合でも（もちろん）自分の衣装と相手にあげる結婚指輪だけは自分サイドで何とかし、
残ったお金で式後の食事にもできるだけ出資したいと思っていました。

すると・・・まず削るべきはどうしても自分の衣服になってしまう訳です。




もちろん安価なドレスを用意するのも手だったけれど（フランスのドレスは本当にピンキリです）、
「ドレスを着た」という事実を作るためだけに、明らかに素材が悪かったりするものは避けたい。

式に来てくれた人にがっかりされたり同情されてまでドレスを着る必要はないと考えていました。
（これは会食に対しても思っていた事で、当時は両家の家族のみで行うつもりでした。
実は食事についてはかなりの心残りがあるのですが、それはまた今度・・。）




日本で４年も続け、親切な人達に助けられてようやく（！）慣れてきていた仕事を
かなぐり捨ててフランスに来た私。

裕福な訳でもないのにここまで十二分にボエームな留学生活を楽しんできた事を思ったら、
ドレスを着ない事ぐらい何でもない事に思えました。




ドレスを用意せずに結婚しようかなと思った理由の２つ目はただ単に、
その頃パリで結婚した４人の友人＆知人のうち、ドレスを着たのが１人しか居なかったという
事実に影響を受けたからでした。
（ドレスを着た友人は、事前に日本で入手してきたそう。）

その３人のうち２人は振袖で、１人は白のスーツで式を挙げていました。

振袖を着た友人にはフランス人達が感激していたし、例外にもれず私の周りのフランス人も
（婚約者を筆頭に）
「着物にするんだよね？楽しみだな～」
と言ってくる人が多かったので
「ドレスを着るよりは、振袖を着た方が盛り上がるんだろうなぁ」
と、薄々思っていました。

パリで白無垢を着るのは無理な様だけど、振袖なら実家にあるから経済的な問題も解消されます。

その一方で私は・・・知人が白いスーツで式を挙げたと聞いて
「それも格好いいな」
と思っていました。

仕立てのいい白いスーツに花束を持って・・・素敵かも

普段よりもちょっとお洒落なワンピースでもいいなぁ




・・・ここまで読んでくれた方、気づきましたね。

そう、私は実はとっても優柔不断で、しかも周りに流されやすいのです。

衣装の段階でこんなにも迷ってるなんて、今書いていて、我ながら苦笑しちゃう。

だからあんなに苦しんだんだなぁ・・・。納得。

結婚式の為にウェディングドレスを買うか買わないか迷った原因はあともう１つあるのですが、
長くなってしまったので次回にしますね。


ランキングに参加しています。
投票（をクリック）していただけると、嬉しいです。


上の写真は、私が唯一最初から最後まで読んだフランスの結婚マニュアルです。
表紙の絵がおバカっぽいのですが、中の文章は絵のイメージそのままに
頭の中身の軽い人でも読みやすい様に構成されている気がします。
（１つ１つの章が短い・文も短くてシンプル・絵が多い・余白も多い。）
忙しい中でも気軽にぐんぐん読めて、助かっちゃいました！