カテゴリ:パリで結婚・区役所と衣装周り
1つ前の日記の続きです。 2006年の8月20日(日)、私はマリッジ・ブルー(?)の症状が急速に悪化してしまいました。 まず、前述の通りドレス探しは難航していました。 そして実はその一方で「白くて素敵なワンピースかスーツ」を探してみようと プランタンとギャルリー・ラファイエットの夫人服売り場をほとんど全部見て回ったのですが、 バカンス時期なだけにちょうどいいものがなかったのです・・。 (「白いワンピース」と言えばなぜかコットン100%のリゾートっぽいものがほとんどで、 「白いスーツ」は全然見当たりませんでした。) そして・・・もちろん当日の衣装が決まらないのも問題だったけど、 式の後の流れが全然定まっていないのもプレッシャーになってきていました。 「男性に結婚準備を任せてはダメ!」 と読んだ事があったからこそ私は雑誌も本も買い込んで少しずつ読んできたけれど、 レストラン選びのイニシアティブだけは、やはりフランス人(=現地人)で、男性で、 しかも多めに出資する予定のディノに取ってもらいたいと思っていたのです。 でも、これがもう全然ダメ・・・。 「両家の家族と『証人』の家族のみ(計10人)で食事に行こう」 となんとなく決めた後は、何ひとつ進まないままでした。 式の後の進行さえ決まれば、たとえば 「市役所での式は着物・その後の食事ではスーツ」 などのお色直し(?)プランも練れるのに、この状態では全てが宙吊り状態です。 あと2ヶ月ちょっとしかないのに、こんなにも決まらないなんて・・・。 せめて身近に愚痴を言ったり相談に乗ってもらえる相手がいればよかったのに、 そういう人を見つけるのにも時間がかかり(これは後に解決)、 当時は日本の家族にメールで相談する事しかできませんでした。 なぜかと言うとディノの友人の女性はみんな『ずいぶん前に結婚済みの人達』か、 それとも反対に『結婚しない主義の人達』のどちらかで、 相談してもどこまで的確な意見をもらえるかが分からなかったからです。 (それに彼女達は「着物楽しみ♪」って言われるプレッシャー(?)とも無縁だし。) 私のパリの友人は前述の通り『着物やスーツで結婚した人達』がほとんどだったので、 「理想の結婚式」の形が私とは少々異なる彼女達に私の迷いを分かってもらえるかちょっと 心配な気持ちもありました。 (ドレスを着た唯一の友人は、海外に引っ越してしまっていたし・・・。) そして私の周りには私より年上で親切な日本人の知人が数人居るのですが 彼女達もディノの友人達同様、 『私よりも年上で未婚の人(なんとなく相談しづらいかも?)』と、その逆に 『もう10年以上前に日本で結婚した人(たぶん感覚が少々違うはず)』ばかりだったのです。 ・・・・・。 そんな色々な事情もあって1人ふさぎ込み、 「もう・・・もう・・・結婚式なんてムリ!」と思い込んで、鬱々としてしまった日曜日。 そんな私を見てディノもうろたえちゃう、まさに黒い日曜日・・・。 だけど、翌日私が日本の家族に送ったメールは、とても明るいものでした。 >まずは、スカッとした事から書きます。 >なかなか決まらない結婚当日の予定ですが、 >昨日オペラ近くのお気に入りのレストランに久々に行き、そこの良さを改めて実感したので、 >当日に家族でする食事はそこに決定しました。 >私がマリッジブルーになっていて景気づけにお寿司を食べたい気分だったのに、 >お気に入りのお店が夏季休暇中で、悔し涙を飲んでフレンチに行ったのが幸いしたのだから、 >不思議な縁を感じます。 > >まだ当日の段取りを決めていないので予約こそしなかったものの、 >お店の人も快諾してくれて安心しました。 >とっても良いレストランだから楽しみにしててね。 >一人あたりのスペースが小さいのだけが残念だけど、お料理も雰囲気も良いところです。 > (中略) > >お店が決まってほっとしたものの、当日の衣装の事ではずっと悩んでいます。 >お母さんが自分の着物を洗い張りすると提案してくれた時はとっても嬉しかったです。 このメールを送った後、しばらくしてから末の妹(私より8つ下)からこんな返事が来ました。 >私は、昼もメールしたけど、○子ちゃん(=私)は絶対にドレスも着るべきだと思う!!! > >とにかく、ドレスはきれいだし、女の子の憧れだもん! > >フランスにいるから着物を着たいっていうのはすごく分かるからいいと思うけど、 >絶対絶対ドレスも着な!! > >ていうか、そのお金節約したいなら私も出すし!! それくらい着て欲しい!! > >(姉のドレス姿がないと、結婚の実感わかないよ~~) > >あと、ウェディングドレスはそれに付随するベールがまた素敵なんだ!!! > >披露宴っていうかパーティーで、ベールかぶって登場すべき。 > >しかもブーケだって、ドレスじゃなきゃだめだよー。 > >せっかくなんだから、スーツ+ベール+ブーケよりも、ドレス着ていたほうが断然いい!! > >○子ちゃんは、10万円のドレスよりも10万円の仕立てのいいスーツのほうがいいわ、なんて >今は思っているかもしれないけど、実際ドレスっていうのは着るだけでその価値があるの。 > >ドレスを着ている時間はプライスレスだよ。 > >私、卒業式に袴を着て本当に良かったって思ったもの。 > >機会を逃すと着れないもの、逃しちゃダメ!! > >折角女に生まれたんだから。 私は、このメールにとっても感銘を受けました。 (ちなみに私を奮起させようとしたらしく、妹は同日に、 お友達のお姉さんのウェディングドレス姿の写真まで私にメールしてきました。(笑)) 「ドレス」・「着物」・「スーツかワンピース」の3者の中で色々欲張って迷っていたけど、 思い起こせば私は幼い頃から「結婚する時はウェディングドレス」というイメージを持っていた訳だし これだけ迷っているって事は、「着たい」って事なんだ!! 着たい!着たい!着たい! 今になって当時家族と交換していたメールを読み返して驚いたのは、 妹がこのメッセージをとてもいいタイミングで書いていた事です。 というのも、実は日曜にレストランへ歩く途中に偶然見かけたドレスショップ数件が なかなかいい感じで、ディノと2人でショー・ウィンドーを覗いて盛り上がって 帰ってきたところだったから。 そこに、このメール。 目に見えない力がまいっていた私を導いてくれている気すらしてしまったこの出来事を胸に、 翌日からまたドレス探しを頑張ろうと決めたのでした! ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 上の写真は、1つ前の日記の写真の木をクローズアップして撮ってみたもの。 マロニエです♪ 残念ながら昨日の時点ではもう、雨のせいかかなりの量のお花が落ちてきていました。 残念・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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