映画大好き夫婦のパリ新婚日記

（１つ前の日記の続きです。）

翌日、私は予定通りセレクトショップを再訪しました。

来てくれると言っていた婚約者（＝ディノ）とはこの時も、いつものごとく「現地集合」。

先に着いた私は、彼の到着を待たずに昨日の３点セットを試着してみます。

やっぱりいい感じです。

でも実は私には、結婚衣装選びにおいて気がかりな点が１つありました。

それはいつも洋服の縫製やフィット感を厳しい目で見ている私の母（若い頃の趣味は洋裁）が
私の選んだものを見てがっかりしたらどうしようという事です。

このジャケット・・・本当に私の体に合っているのかな？

この素材・・・大丈夫かな？値段相応の価値はあるのかな？

どうも自分の目に自信が持てません・・・ここはやっぱり、「買います」とすぐには言わずに
ディノの登場を待つ事にしましょう。




しばらくしてから着いた彼は、可愛らしいお店にかなり嬉しそうに入ってきました。
（この辺、私が知っている日本人男性達とちょっと違うかも。）

そして、衣装を身に着けた私を見て、
「いいねー」
と、すぐににっこり。

私がしつこく
「どう？私の体に合ってると思う？」
と聞いても
「うん？ウン、ウン！なんで（そんな質問するの）？」
しか言いません。

・・・・ハーーーッ

こういう時、やっぱり同性の厳しい目が欲しいなぁ。

もしも日本で衣装選びをしていたなら、きっと家族の誰か（うちは女系家族）がついてきてくれて
とっても心強かったはずなのに！！！




でも、ないものねだりをしても仕方ありません。

鏡に映る自分の姿を穴が開くほど眺めてから、私はこの３点セットを買う事に決めたのでした。




ちなみにこの洋服たちは、今でも我が家の寝室にこんな風に飾ってあります。



（ホコリがつきそうだし、いいかげんそろそろしまう予定ですが。）

えっ？

なぜ結婚してから１年半以上も経ったのに、飾りっぱなしなのかですって？？

ええとですね・・それはもちろんこの服が好きだから・・それに片付けるのが面倒だし・・・。

でも実は、もう１つ「いつまでも飾り続けてしまう理由」と思われるものがあります。

それは、「この３点セットはまだ１度も日の目を見ていない」という事です。




・・・結局、フランスでの式＆食事ではこの３点を着ませんでした。

なのでせめて、その後に東京で行う予定の結婚パーティーの直後にでも着ようと考えていたのに、
帰国前夜の荷造りの段階でウェディングドレスやその付属品を忘れまいと必死になっていた私は
この服を持って帰るのを忘れてしまいました。

（飛行機に乗って２時間ぐらいしてから気づき、ショックを受けた・・・。）

その後ジャケットは数回着たけれど、シースルーのワンピースとその中のスリップドレスは
いまだに一度も使用していません。

あーあ、もったいない・・・ま、この頃から結婚の前後にかけては混乱の連続だったので
多少（？）の無駄は仕方なかったかなと諦めています・・・。

きっといつかは着る機会もあるでしょうし。




話が飛びましたが・・・この３点セットを買った後わたし達は、
すぐ近くのドレスショップ（前日まで夏季休業だったところ）にも寄ってみました。

１日前はドレスショップに来たついでにセレクトショップに寄ったのに、
この日は逆なのだから面白いものです。

お店に着くと、予定通り開店していました！！

少しばかりの期待と、
「もしここでドレスを買う事になっちゃったら、今買った３点セットは無駄になるのかしら？」
という不安感の様なものを抱えてお店に入ると、
若い男性がドレスをビニール袋から出してラックに吊り下げているところでした。

その日は今シーズンの入荷商品を出しているので応対ができないと言われ、また空振りです・・。

でもやっぱりお店の感じが良かったので、予約を入れてもらいました。

どうやらその時に人生初めての、ウェディングドレス試着をする事になるみたいです。

ちょっと楽しみ

買うべきものは買い、ドレスショップには予約を入れ・・・
ここまでが本当に長かったけどやっと準備が進みだしたのでした。


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