カテゴリ:フランス社会を泳ぐヒント
(1つ前の日記の続きです。)
いったい何だってこの人は、自分がさっき言った事と正反対の事をさっとやってのけるの? もしや私のしつこさが面倒くさくなってとりあえず「処理したフリ」でもしているのかしら。 でもここでこれ以上ケンカを売るのも面倒だなー。 この場合とりあえずもらっておかなくっちゃと思って 一時停止した事を証明できる書面を求めると 「出せません」 さっきとは打って変わって愛想よく、でも短い返事。 そんな事ってあるの?!この書類社会フランスで、証明書が出せないなんて?! アヤシイ・・・怪しすぎる。 不審に思いつつも、もうこの人とこれ以上関わりあいたくないのでその場を立ち去った。 メトロに揺られながらも疑惑は募っていく。 どう考えてもおかしい。 やっぱり絶対、ごまかされているに違いない!! そう考えると最後に急に戻ってきた愛想の良さにも合点が行くし。 こうなったらさっきの場所でもらってきた案内書をもとに、 よその窓口に確認に行ってみようかな。 めんどくさいけど・・・しかも私の場合、いつもこういう心配って杞憂に終わるんだけど。 事務トラブルのやたら多い事で有名なフランスで、実はかなり平穏に生きてきた私。 もちろん面倒な目には結構逢ったけど、 最終的にはいつも享受できるものはしっかりと受け取ってきた。 だからもっと楽観的に生きていい気もするけど、 周りからの様々な体験談を聞くとどうしても、ちょっとした事にも疑心暗鬼になってしまう。 そうやっていつもハラハラして、予防策を取ろうともがいて、くたくたになって・・・ でもそのうち90%は 「な~んだ、気にして損した」 っていう結論で終わるんだよね。 だから今回の件は、このまま流しておいた方がいいのかなぁ・・・。 今からよそへ行くのも面倒だしね。 そうも思ったものの・・・やっぱり私はいま白黒つけさせて、はっきり・すっきりさせたい。 シャンゼリゼにあるという事務所へ行ってみよう!! ん?!そうだ、一番最初に電話したセンターにまたかければいいんだ。 日本へのおみやげを買おうとPassyの駅で途中下車し、携帯を取り出した。 しばらく待たされた後、応じてくれたのは朗らかで親切そうなお兄さん。 ほっとして、電話をかけるに至った事情を正直に話した。 すると、私の契約がどうなっているのかを調べてくれると言う またしばらく待ってから得た回答は 「あなたの契約は7月1日から停止になっていますよ」 だった。 ほっ。嬉しい!! あの「中断」をさせまいと粘っていたおばさん、最後には私の希望を通してくれたのね。 一体なんだって阻止されそうになったのかは分からないけど、 あんなにも執拗だった人を打ち負かせられたのはとにかく嬉しい!! 気持ちがとてもすっきりした私はお兄さんにお礼を言いつつも 「どうしてあの方はまず、『できません』と言ったのでしょうか」 と聞いてみた。 「うーん、確かにですね、私達は『毎年一ヶ月間は無料』というサービスが頭にあるから、 それを無効にしてしまう『一ヶ月のみの支払い停止』を考慮に入れない傾向がありますね」 だって。 それだけが理由なのかな? 最初に電話に出た人は私の話をすんなり飲み込んでくれたし、 利用者のそれぞれの事情を無視するんじゃ本末転倒だと思うんだけど・・・。 納得できないまま、もう一度お礼を言って電話を切った。 今回思ったこと。 それはまず、向こうの一言をそのまま飲み込んではいけないのだなということ。 自信があるなら粘らなきゃいけないのね。 それから、用心深すぎるのも問題なのかなということ。 私が最後にした電話、自分の不安を取り除きたかったからこそかけたのだけど、 結果から見れば別に必要なかったんだものね。 でももしかしたらこの用心深さのおかげで今までひどいトラブルは無いまま やってこれたのかもしれないし・・・どうなんでしょ。 このちょっとした出来事に、今後の生き方を問われる私なのでした。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 Navigo integraleの情報はこちらでどうぞ 今回はイヤな目に遭いましたが、私もふだんはとっても満足している制度です。 いちいち更新しなくていいのが楽だし、なんと言っても安いし。 (たぶん「最低加入期間」などの条件があるのでしょうが、よく分かりません。ごめんなさい。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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