映画大好き夫婦のパリ新婚日記

日本に帰ってきて驚いた＆困った話シリーズ、とりあえずラストです。

東京でセールが始まったので、新宿高島屋へ行ってみた。

中に入ると、１階はもちろん化粧品フロア。

今回は化粧品を買う予定はないので急ぎ足でエスカレーターの方へ歩きつつも・・・
美しい店内に真面目そうに立っている販売員さん達に感激

ち・・・違う！！パリのデパートとは全然違う！！

フランスのデパートの店内ももちろん美しいけれど、
そこに居る店員さん達は同僚同士のおしゃべりに夢中の事も多い。

ひどい人なんて、
私の選んだ商品の値段をレジに入力している最中もぺちゃくちゃ続けているもんね。

しかも販売員の居ない売り場もあるし・・・。

でも、ここはほんとに違うのね！！

ほぼ全ての売り場に店員さんが居て、
こちらから話しかけさえすれば丁寧に応えてくれそうな雰囲気を醸し出している。

す・・素晴らしい・・。




その感激の余韻も、靴のフロアに着いた瞬間に沸いたサンダル熱のせいで消えたけど（笑）。

混み合っていたものの、時間をかけてサンダルを吟味。

選び終わってレジにたどり着くと、応対してくれる人がこれまた丁寧。

有り得ない・・・あの国では・・。

今日はもうこの店員さんたちに会えただけでも、ここに来た価値があったかもしれない・・。




なんて思いつつも欲張って、今度は婦人服のフロアへ。

私が適当にたどり着いたコーナーはとても空いているので、ゆっくりと選べそう。

気になるワンピースを見ていると店員さんが近づいて、話しかけてくる。

「いかがですか？
今、こういう胸元切り替えの形、流行っていますよね」

「・・・えぇ・・。」

「知ってて当然」とばかりに日本の流行を確認されても分からないのだけど、適当に合わせておく。

こういうのって結構嬉しいし、知ったかぶりしている自分がおかしいなとも思いながら。




洋服も２点買い、最後は１０階あたりにあるカードカウンターへ。

先日久々に楽天で買い物をした際、
いつの間にか日本国内発行のクレジットカードしか受け付けてもらえなくなっていた（怒）為、
いつも使っているフランス製のカードの代わりに高島屋のカードを使ってしまったのだ。

その支払い期日がよく分からなかったので質問に行くと、年配の男性が丁寧に教えてくれた。

そして視界に飛び込んできた「免税カウンター」にも寄ってみる事に。




今まで噂で聞いた事はあったものの面倒くさくてそのままになっていたけど、
外国に住んでいる私は館内で１日に１０００１円以上の買い物をすると
消費税を免除してくれる事が確認できた。

（もっと早く知っていればよかったのに！）

この日はパスポートを持っていなかったので
（おそらく例外的に）後日再受付をしてもらえる事になった。




・・・と、そこで気づく。

ん？？今日の私、店員さん達を１ミリも疑ってない！！

パリに居るいつもの私なら、目の前の店員さんをよーく観察して
「この人の言う事、本当に合っているのかしら？」
とか、
「『後日出直してください』って言うけど、
その日にこの人が居なくても本当に受け付けてくれるのかな？」
なんて疑ってしまい、機会さえあれば誰かもう１人に同じ質問をする事もあるって言うのに！




あぁ・・・質問が１度で済んでしまうこの国ってなんて住みやすいんだろう！

天にも昇る気持ちでエスカレーターに乗る私。

でも「１階」の表示が近づいて来た時はまた意味もなく焦り出し、
「『１階』＝『日本では地上階の中で１番下の階』だから、出口はここでいいのよね？」
と、自分で自分に問いかけてしまったのだった。

フランスでは地上階の中でも最も低い階は『Rez-de-chaussee』で、
日本で言うところの『２階』を『１階（premier etage）』と呼んでいるから混乱するよね・・。

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ちなみにこの３日後パスポートを持って出直したらもちろん（！）、
無事に免税をしてもらえました

一応成田空港では手荷物として持参し、見せなくてはならないのが面倒ですが・・・。