テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:主人の肖像
フランスに住んでいると、カルチャー・ギャップに驚いてしまう事って多々ある。
でも結婚すると、つまりある特定のフランス人の行動を間近で見ているともちろん、 「私とは文化の異なる人だからね・・・」 ではなくて、 「私とは違う人格を持った人間だからね・・・」 という具合に、自分を納得させざるを得ない事だってある。 価値観が似ているところもあれば、全然違うところもある私達夫婦。 今年の初夏、私はまさに 「この人って??」 な出来事に直面してしまった。 前々から書いている通り私はいま1人で日本に帰ってきていて、 その事はもうずいぶん前から決まっていた。 なのに・・・なのに・・・主人はなぜか今から1ヶ月半ほど前に、 私の留守中にヘルニアの手術をする事を決めてしまった。 (お医者さんからは「急がなくていいですよ」と言われたらしいのに。) えー!!普通「手術」って、自分の家族が身近に居る時にしたいものなんじゃないの?! それを聞いた私は驚きが90%、「そうなの・・」という気持ちが10%。 彼が私の帰国中に手術をする決心をしたのも、全くもって分からない訳ではない。 パリに住みだしてもう15年経つはずなのに、なぜかノルマンディーの病院びいきのうちの主人。 (別に、お気に入りの先生や病院がある訳でもないのに。) だから今回の手術ももちろん、ノルマンディーで。 手術の為の入院は前日と当日の2泊のみになっていたけれど、 その後の外来検診なども考えるとノルマンディーの実家に長くとどまる必要が出てくる。 私も付き添いたかったら、ディノの実家に一緒に寝泊りすればいい話なのだろうけど、 あの家に何週間も居るとなると私も義母も気を遣って疲れてしまう可能性が高い。 しかも車なしでは行動できないあの地域では、 無免許の私はディノの家族に頼らなくてはお見舞いにすらいけないのだ。 そして、今回の帰国が終わった翌々日にはお仕事が始まることにもなっているから、 実際問題、この秋に長期間ノルマンディーに居るのは無理だし・・・。 (たぶん彼はそこまでは考慮せずに決意した気がするけど。) そう考えると、私がフランスに戻ったらできるだけ一緒にパリに居ようと思っている彼が 私の留守中に手術しようと決めたのも一応は納得できるけど・・・ やっぱりひっかかるなぁ、妻の留守中に手術を受けるなんて。 これがフランス人の「合理主義」というやつ??? いや、今回のことはたぶん「フランス人だから」こうしたのではなくて 「ディノだから」なのだと思う。 納得はしていても、もっと頼ってほしかった様な何とも言えない気持ちになってしまった、 妻なのでした。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 ・・・な~んて、手術前に考えていた事を書きましたが、手術は無事終わりました! ご安心くださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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