テーマ:普通の日記(11710)
カテゴリ:主人の肖像
同じ音でも、民族によって捉え方が違ってくるものらしい。 たとえば「トウキョウ」という単語。 私達日本人から見れば(聞けば?)、この中には 「ト」「ウ」「キョ」「ウ」の4つの音が入っている。 (少なくとも、そういう事になっている。) だからこそ日本語では「ウ」の音まで律儀に表記するのだけど、 フランス人(というよりも欧米人?)は 「トウキョウ」を「Tokyo」と書く。 私達からすれば2つの「ウ」が消えてしまっている様に見えるけど、 彼らがそう思うのなら仕方ない・・・。 ローマ字は彼らのものなのだから、好きにさせておこう。 ところでうちの主人は、この消えた「ウ」の代わりに アクサン・シルコンフレックス(^)を付ける傾向がある。 さすがに「Tokyo」にはアクサンを加えずこのままにしているけど、 たとえば「キョウコ」という名前を書く時も 「Kyoko」の1つ目のO(オー)の上に アクサン・シルコンフレックスを付けるといった具合。 どうやら彼には、 「(日本語単語の中のある文字に) アクサン・シルコンフレックスが付いていたらその音を伸ばす」 という認識があるみたい。 (フランス語単語にアクサン・シルコンフレックスが付いていても 伸ばす訳じゃないのに、 なぜ日本の固有名詞にはこういうルールがあるの??) 他のフランス人にもこういう傾向があるのかどうかは知らないけど、 少なくとも映画字幕では何度かこういった表記を見た。 私たち日本人は「トウキョウ」とか「キョウコ」の「ウ」を あくまで1つの音としてとらえているけれど、 彼らはこの「ウ」の部分を「前の音の延長」と考えているみたい。 ふーん、面白いね。 こんな風に日本人とは音の聞き取り方が違うからだろうか? ディノには、ふだん冗談でよく使うのにどうしても 混同してしまう2つの言葉がある。 この間も電話が鳴ったので出ると、 受話器の向こうから変な外国人の日本語が聞こえてきた。 3週間の予定で、今パリを離れているディノだ!! 彼が開口一番に言ったのは、 「キテクダサァイ」 だった。 私は仕事も始めたんだし、そっちまで行ける訳ないでしょ! とちらっと思いつつも、 ははぁ、また間違えているな とも考える私。 そんな私をよそに聞こえてくるのはピチカート・ファイブの音楽。 ほら、やっぱり今回も「聞いてください」の代わりに 「来てください」って言っちゃったんだね・・。 そう、主人はいつまでたってもこの2つの言葉を区別できないのだ。 混乱するのは分かるけど、 決まって間違った方を言ってしまうのはどうかと思う。 たぶんこれは、一生直らないんだろうな・・・。 でもありがとう。 ドライブ中に私を思い出して電話してくれて嬉しかった。 (ふだんは電話もらうのあまり好きじゃないんだけど・・・。 これまたごめんね。) 実はわたし落ち込み気味だったんだけど、少し元気が出たかな。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 上の写真は、主人が自分の出発時に買ってきてくれたバラ。 倹約家夫婦なのでいつもなら1本なんだけど、 この時はケンカしたまま別れそうな勢いだったので 3本買って来てくれました(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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