テーマ:最近観た映画。(40112)
カテゴリ:日本映画(60&70年代)
パリ日本文化会館で 「日本映画史を作った大手映画会社シリーズ2:松竹の歴史」 と題された映画特集が始まったので、 早速『乾いた花』を観てきました。 (写真は、日本文化会館のプログラムです。) 映画が始まってほどなく写るのは賭場。 この作品によく出てくるのは花札(?)なのだけど、 ここではちらっと、マージャンをやっている人達も写ります。 その光景には適度な活気があって、 「あぁ、『東京暮色』(小津、1957)のマージャンシーンも このぐらい出来ていれば、さぞ良かったのに・・・」 なんて思ってしまった。 池辺良って『早春』(小津、1956)ぐらいでしか見た事ないけど そういえばこういう顔だったなぁ。 あれから少しだけ顔がごつく、そしてふてぶてしい感じになっていて 出所したばかりの男の役が似合っている。 いかにも武満徹的な音楽からもいい予感を抱かされながら 映画は始まったのだけど・・・ごめんなさい、 実は途中で寝ちゃいました。 甚だしく寝不足というのもあったのだけど、 私はやっぱりどうもこのジャンルの作品が 好きではないみたいで・・・。 同じく石原慎太郎が原作の『処刑の部屋』(市川崑、1956)も 楽しめなかったもんなぁ。 太陽族映画とか、和製ヌーベルバーグ映画によくある、 ワルイ男が出てくる作品は先が読めてしまいがちな事もあって あまり素直に楽しめません。 モノクロはモノクロでも 黒を基調にした映像はいかにもカッコよかったし、 主人公の夢のシーンの合成なんか、好きかどうかは別として 頑張っているなぁと感じていただけに残念です。 映画に、共感できる何かがほしいなんて思ってしまうのは 幼稚なのかもしれないけど・・・ 人には好みってものがあるのだから仕方ない。 あ、ちなみに『悦楽』(大島渚、1965)でとっても大根で がっかりさせられた加賀まりこはこの中で、 ミステリアスで危なっかしい女をきちんと演じてました。 (下がり来る上まぶたと下まぶたの隙間から見た感じでは) かなり痩せていて和製べべという感じではなかったけどね。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.13 09:29:04
コメント(0) | コメントを書く
[日本映画(60&70年代)] カテゴリの最新記事
|
|