テーマ:留学準備中♪(385)
カテゴリ:留学記・留学関連の話
(1つ前の日記の続きです。) さて、もう1つの問題 『どの学年から編入するのがベストか』、 これは答えを簡単に出せないので 個人的経験と感想を数回に分けて書いてみます。 (ちなみに私が留学生だったのは LMDという教育改革がなされる前の事なので、 私がここで使っている学年の呼称も 旧制度のものです。 旧制度とLMDの互換性は私が偶然見つけた このページで確認できますが LMDになってからはもちろん学年名だけでなく、 ディプロム取得条件《必要単位数など》も 変わっている様です。 なので私の経験はあくまでも参考程度にしてください。) 私はLicenceとMaitriseとDEAとDoctoratに在学して DEAまでのディプロムを取得しました。 当時の「Licence(リサンス)」とは今で言う「Licence3」、 学部生にとっては最終にあたる学年です。 2001年9月にスタートした私のLicenceでは 前・後期とも9科目ずつが必須でした。 ものすごく大まかに言えば 1科目=週2時間の授業 という感じだったので授業時間が多いのがとにかく大変。 (DEUG《現在のLicence1とLicence2》に比べたら 少ないのでしょうけど・・・。) 単位のためにレポートや作品の提出を要求する先生も居れば 学期末のペーパーテストを課す先生も居ました。 当時はどれもこれもがものすごくプレッシャーだったけど この学校の方針なのか それとも他の大学でもそうなのか、 もしペーパーテストで基準点をクリアできなくても 夏休み明けに追試をしてくれるという事だったので ある意味安心でした。 でもやっぱりLicenceで1番の難関だったのは 時間もかけながらゆったり書き、しかも ネイティブチェックを受けられるレポートとは違って、 短時間・実力勝負のペーパーテストです。 私の通った大学はかなりユルかったしアットホームだった上 外国人もほとんど居なかったので何とか及第点をもらえたけれど (当時の私は絶対に「外国人」としておマケしてもらってたと思う!) 厳しいパリの大学でLicenceを取る日本の人って 本当にすごいなって感心します。 逆に言うと私にも、パリの大学のLicenceに登録したものの ディプロムを取得できなかったらしい知人がいるし 似た様な話をよそでも聞いた事があるのだけど たぶんこういう人って多いんじゃないかなっていう予測が 簡単に立っちゃうんです。 だってパリの大学って外国人が多くて、 その中にはフランス語がものすごく上手な人が結構いるから。 (私には、誰がフランス人で誰が外国人なのか 分からない事も多々あったぐらい・・・。) 「外国人だから」という事を理由に (語学ハンデを考慮して)内容を重視して 採点してもらえる事なんて 無数の留学生の集う都会のLicenceでは、 かなり少ないのではないでしょうか。 一見ネイティブにすら見える外国人と同じラインに立って ペーパーテストを受けたら・・・ フランス語とは全く異なる形態の言語を話す私達日本人は ものすごく不利なんだろうなと思います。 それに文系要素の強い学校には ただ「意味が通じる」文章では物足りず 「綺麗な」文章を求めている先生も居るし・・・。 (これほんと大変でした。) なので私は、日本人がフランスの大学に編入する場合は ある程度上の学年から始める事を勧めたいと思います。 (または、私の様にまず地方で学んでから パリに来るのも場合によってはいいかもしれません。) おそらく学年が上がれば上がるほど 専門性が深まって授業数も少なくなり、 ペーパーテストの数もグッと減るはずなので レポートや論文をじっくりと用意すればいいのです。 (特に、「編入」ではなくて 1年次からフランスの大学で学びディプロムを取得するには 日本人離れしたフランス語能力と根性と運が 必要なのではないかと・・。) もちろんその分野における基礎がないまま 高い学年に編入する事も良くはないのだけど そこは事前に専門書を買うなりして予習しておきましょう!! (私は・・そういえば初年度にはこの作業を していなかったかも・・。) 次回は、Maitriseの感想を書いてみます。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.22 15:02:59
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