カテゴリ:留学記・留学関連の話
3つ前の記事の続きで パリの映画学部のDEA在席時に受けた感触を書きます。 (注: 学年名の表記に関する注意書きはこの日記の最初の部分を 読んでください。) 1年目でレポート群をこなした後は 2年目をゆったりと論文にかけるつもりでいたのに、 はっと気づけば大誤算が起きていました。 話が逸れるので理由は割愛するけれどこの時も結局、 夏休みが近づいているのにまだまだ論文が書けていない状態に 陥ってしまったのです。 精神的により追い詰められたのは 初めてフランス語で論文を書いたMaitriseの時の方かもしれないけど、 この時は肉体的にもっと辛かったかもしれません。 (トシも余分に2つ取ったしね・・。) それでもまたもや苦しみながら何とか完成させ ギリギリに提出しました。 (この表現を書くの、一体何回目なんだろう??? ちなみに、その時に教授が利かせてくれた機転と フランスの大らかさについては、こちらに書いてます。) 論文を提出したら、今度は試問。 Maitriseの時は指導教授と副査の教授の前で行われた試問も、 今回は6・7人の教授陣の前で執り行われました。 (横で見守ってくれたディノとK子さんには感謝! この時の様子もいつか詳しく書けたら・・と思います。) 笑いあり、冷や汗ありだった試問はなぜか 私とディノの思っていたよりも高い評価を得る事ができたけれど、 残念な事にDEA論文自体の評価は Maitrise論文の時よりも少し(20点満点中、0.5点) 下がってしまいました。 電話で点数を教えてくださった指導教授の説明によると 前学年度よりも点が落ちてしまったのは、 副査の先生が 「第一章の内容の一部が、前回の論文と重複している」 と言って、譲らなかったからだそうでした。 (確かにあの教授は試問の時もそこを指摘していました・・。) Maitrise論文で書いた歴史的側面を DEA論文で掘り下げたいと思っていた私は、 いざ論文を書いているとどうしても 前回書いた事をもう1度なぞるところから 始めなくてはならない事に気づきました。 それは良くないのではと思い指導教授に相談すると 「Maitrise論文と重複する部分があっても、むしろ そこから引用する事になっても全然構いません」 とおっしゃってくださったので、 私は第一章の中の各章の最初の部分でまず 前回書いた事をもう1度おさらいするカタチにして 筆を進めていました。 ・・・あぁ・・・。 ・・・指導教授と副査の先生の主義が全然違っていたのね・・・。 副査の教授も全体的には褒めてくださっていたのに、 これだけが凶と出てしまったなんて・・・。 惜しいけど、もう仕方ありません。 本当は執筆時にもう少しだけ頭をひねって、 「繰り返し」に見えない書き方を目指せば良かったのでしょう。 だけどその技量が無かったのも時間が無かったのも、 私の落ち度。 「あの教授は評価に厳しい」 という噂は本当だったのかもと 最後の最後になって気付いた感じだけど、 それでも総合点では ディプロムを取った学生達の中では 上位3分の1以内には入れた事が分かったので、 留学1年目のLicenceがギリギリでの及第だった私にしては 快挙だったと思う事にします!! (ちなみに、Maitriseの時は総合得点が 何人中何位だったのかは分かりませんでした。 DEAの時は偶然掲示されていたので、知る事が出来たけど。 いい加減な事務室・・・。) そんなこんなで、 DEAで受けた授業はMaitriseと同じものだったけど 時間数は倍だったし、レポート数も倍に近かったし、 DEA論文への評価もMaitriseに比べると厳しかったし、 私自身の経験としては、 DEAはMaitriseと中身はほとんど同じで ただ大変さと求められる水準だけが違うのだなという印象でした。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 次回はおまけとしてLMD導入直後に Doctoratに1年だけ在籍して感じた事を書いて、 このシリーズを終わりにしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.01 06:43:24
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